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試合情報

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日本男子試合戦評

日本 VS セルビア6月1日(金)

日本jpn 0 { 19-25
23-25
16-25
} 3 セルビアsrb

戦評

ロンドン五輪行きの出場権をかけた熱い男の戦いが幕を開けた。初戦の相手はセルビア。強力なミドルブロッカーと若きオポジット・スタロビッチに加え、安定したウイングスパイカーをセッターのペドコビッチが操る強豪。直前に行われたワールドリーグで対戦し敗れている相手だけにそのリベンジを果たし、勝ち星を上げて波に乗りたい日本。

 第1セットいきなり福澤のサーブが火を噴きエースを奪い幸先のよいスタートを切る。しかし、セルビアも建て直しを図りサイドアウトの応酬となる。日本も踏ん張りを見せセルビアにブレイクポイントを与えず競り合う展開となるが、中盤、セルビアのコバチェビッチのサービスエースをきっかけにリードを許すとジワジワと突き放される展開に。反対に日本はサービスミスが目立ち連続得点を奪うことができない。後半、山本の活躍で得点するも追いつけずセットを落とす。

 続く第2セットは石島に代えて1セット目途中出場の米山を起用し、福澤のポジションと入れ替えてセルビアのサーブに対応。福澤のブロックポイントで得点すると、米山がパイプ攻撃で得点しリズムに乗った日本。中盤もセルビアの攻撃に対するディフェンスが機能し、この日好調の山本が力強いスパイクで得点する。しかし、試合後植田監督が「今日のゲームはサーブがすべてだった」と語ったように、サーブミスで流れを断ち切る場面が多く、なかなか突き放すことができない。結局このセットだけで相手にミスで10得点献上する結果となった日本。セットを連続して落としてしまう。

第3セットに入っても後手に回る展開となった日本。ミドルブロッカーに山村を起用し巻き返しを図りたいところだったが、再びコバチェビッチのサーブでノータッチエースを含め連続得点を許すと、苦しい展開となる。終盤で途中出場の石島の強サーブから山本のブロックで追い上げるが、序盤に付いた点差を詰め切ることができずストレートで敗れた。

インタビュー

山本隆弘
「オリンピック予選初戦ということで本当に勝ちたかったが、このような結果になってしまって悔しい。日本が今までやってきたことが出せなかったと思うので、今日の夜から明日にかけてしっかり修正をして明日もう一回、一から気持を切り替えて戦っていきたいと思っています」
宇佐美大輔
「今日の敗因は、サーブとサーブレシーブ。こちらがサーブで攻めきれず、反対に相手がサーブで攻め込まれてしまったが、そこはみんなで耐えていかなければいけないし、なんとかポイントを取られないサーブレシーブでスパイクまでつなげられるようにしてかなければいけない。今日できなかったこと明日やらなければ勝つことはできない。今日あった出来事をしっかりと自分たちで受け止めて、気持の切り替えをして明日に臨みたい」
福澤達哉
「日本が後手後手に回り非常に残念な結果になってしまった。今日のようにプレッシャーのかかった試合で自分たちが今までやってきたことをコートの中で表現しなければ意味がない。セルビアのような格上相手に対して自分たちはもっと勢いを持って積極的に攻め続けることが大事だったが、サーブやスパイク、サーブレシーブなどこちらがやらなければいけないプレーができず自分たちでゲームの流れをつぶしてしまった展開が大きな敗因だったと思う」

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