インタビュー

スペシャル座談会(1/4)

第1話放送前に収録されたナビ番組企画、新垣結衣さん×綾野剛さん×原作・有川浩さん×脚本・野木亜紀子さん によるスペシャル座談会! 1時間40分にわたって語り合った座談会の様子を公式サイト限定ノーカット版でお届けします !!

野木
みなさん、お座りください。
新垣
あれ、1話が… (4人の座る席の後ろで1話が流れている…)
全員
おおっ!
新垣
1話の冒頭が流れてる… (放送前のナビ番組なので) ネタバレにならないですか? (笑)
野木
みなさんはもう1話ご覧になりました?
有川
1話を軽く繋いだものをいただいたんですが、最終的にきちんとできあがったものをテレビで見たいと、ワガママを申しまして… (笑)
野木
(笑)。本当にすごいですよ。こんなドラマ見たことないです。
新垣
私は、軽く見たんですが 「始まる!」 って感じでした。
爽やかで、春っぽい。4月にぴったり!
有川
この1話の冒頭の映像は、本当の戦闘機パイロットの方が撮ってきてくださったんです。
綾野
上手ですよね。とても。
野木
このとき、綾野さんコックピットに乗られてどうでした?
綾野
体がものすごく重く感じました。
戦闘機 F-15 の重さを体が感じるというか… 動いていないんですけど、操縦かんを握ると 「すごい重い」 と感じました。それだけで十分でした。
あとは、キャノピー (コックピット上部を覆う大きな窓) は自分で閉めたんですけど…
有川
あ。やってらっしゃいましたね!
綾野
緊張しました。「ちょっとでも窓枠に指が出ていたら切断しちゃうので、気をつけてくださいね。」 と言われて… ずっと上を向いていました。
野木
はさんでしまったらってことですか?
綾野
そう。指をはさんだら確実に指が切断されると言われたので…。
全員
えー (驚) !!!
綾野
間違いなく出ていないけど、出てる気がして。体温計をワキにはさんだとき 「本当にはさまっているかな?」 って思ったりすることありません?そんな感じでした。
新垣
あのコックピットって本当に無駄がないですよね。
綾野
うん。
新垣
本当に機体の一部になる… というか。
私も番組で座らせてもらって、そう思いました。
有川
F-15 はまだちょっと広い方なんですよ。
新垣
広かったです!他のも乗せてもらったんですけど…
有川
これが F-2 になるとまたぎゅっと狭くなって
新垣
ファントム?
有川
ファントムじゃなくて、また F-2 というのがあるんですけど… あ、これ以上話したらただのオタクみたいになっちゃいますね… やめておきます (笑)
野木
有川先生は、実際に戦闘機に乗られたんですよね?
有川
そうです F-15 と T-4 は体験搭乗で乗らせていただきました。
綾野
すごいですね。
野木
チャンバー訓練 (低圧訓練) もやられて… どうでした?
有川
Gがかかった瞬間がすごかったですね。Gがかかった瞬間にちょっとでも俯いていたら、素人だったら1ミリも動かせない状態。これで無理矢理、動かしたら鞭打ちになると思って、じぃーっと待って、Gがぬけた瞬間に 「うあっ」 って体を立ち上げるというか…
新垣
有川さんの再現の仕方がすごい!ドキっとしました。
綾野
うん。ドキっとした。
有川
ここらへんに (後頭部) に漬物石が3つくらいガンガンガンってのっているような感じです。
新垣
パイロットも体が大きければ良いのではないんですよね。
お会いしてみると、意外とみなさんちょっと小柄だったり…。
有川
スリムですよね。
野木
ブルーインパルスの隊員たちも、私たちの知っている “自衛隊” というマッチョなイメージよりも一見やっぱりシュっとしていて、イメージが違いました。
綾野
細い方が多いです。印象として。
有川
そういえば、現職の自衛官のみなさんから 「綾野さんがどんどん自衛官に見えてくる!」 と大評判です。お辞儀が特に。「いや〜 綾野さんのお辞儀の仕方が自衛官っぽいんですよ〜」 と教えてもらいました (笑)
綾野
ありがたいです… 本当に。
有川
キレイなお辞儀ですよね。
新垣
ね。キレイです。
意識されてますか?
綾野
うん… 意識してる。
新垣
お勉強されたりとか…?
綾野
勉強しましたよ。
松田さん (実際の航空幕僚監部広報室の広報官) にいろいろ教えていただいたり… あとは、ずっと松田さんを見ています。松田さんご本人には言っていないですけど。松田さんの行動がわかります。この前も電話しながら走っていたのを見ましたし…
有川
松田さんは、現場で采配をしてくださっている現職の広報官。実は、比嘉のモデルなんです。
綾野
え!そうなんですか?!
有川
そうなんです。
松田さんも 「綾野さんがすごく自衛隊のことを勉強してくださって、今、彼自身が自衛官になろうとしている。」 とおっしゃっていましたよ。
野木
佇まいが “皆さんが今まで見たことのない綾野剛” になっていると…
綾野
まだまだこれからですから僕も。

野木
では、ここで有川先生にこの作品を書くことになったきっかけを教えていただきたいのですが…
有川
キッカケは… 航空自衛隊側からの売り込みでした (笑)
新垣
売り込み !?
綾野
そうなんだ!
有川
幹部懇親会で、当時の空幕広報室長だった方… 鷺坂のモデルとなった方に、「 F-15 の体験搭乗をさせください!」 とチャレンジしにいったら、いろいろお話してくださって、名刺を交換して…… それから半年くらいした頃に連絡がきて、「うちをモデルに小説を書いてくださったら、イーグルの体験搭乗をセッティングすることができるかもしれません」 と (笑)。
そして防衛省にお邪魔し、「おもしろい部隊があるので紹介しますよ。」 と説明を受けたりもして、なんとそこでテレビ局のプロデューサーまで紹介されて (笑)、「最終的には映像化も狙いたい。」 と…。「どこの営業マンだろう。」 と思いました (笑)
全員
(爆笑)
有川
そこから取材が始まって、航空自衛隊を元にお話を書かせていただくことになり、いろいろな部隊を紹介してくださったんですけど。私にとって一番おもしろかったのは、私をイーグル (F-15) で釣って、小説を書かそうとした鷺坂さんのいる広報室で、「あなたたちをネタに書かせてください!」 と。
新垣・野木
(同時に発して…)
新垣
ごめんなさい (笑)!
恥ずかしい… たいした質問じゃないので… (照)
全員
(笑)
野木
大丈夫ですよ。私もたいした質問ではないので (笑)
新垣
いや… 元々興味がおありだったのかな?と思いまして… 自衛隊に。
有川
そうですね。阪神・淡路大震災のとき、被害がひどい地域ではなかったけれど、裏のアパートが倒壊しているような地域にいて、そのとき自衛隊の人たちが来ると安心したのを覚えていて、自衛隊に対して元々悪いイメージはなかったんです。それに加えて、デビューしたときに自衛隊が出てくる作品を書いていて、そのときにむちゃくちゃな取材をしたのにも関わらず、とても親切に対応していただいたんです。「ああこの人たちをモデルに作品を書きたいなあ」 と思うようになって。それから実際にいくつか書いて、自衛隊の雰囲気が分かってきたところで、鷺坂さんが 「うちで書きませんか!」 とバシンと持ってきてくれた感じですね (笑)
綾野
すごい…
野木
広報が成功したんですね!
全員
そうですね〜 (笑)
野木
私は、今回脚本を書かせていただいて何が難しかったかというと、自衛隊は私が全く知らない世界だったということ。それでも脚本を書かなければいけなくなったとき、有川先生の書いた原作はもちろんありますが、原作にすべてが書かれているわけではないですし、脚本にするからには、知っていなきゃ書けないこともあるので、自衛隊の資料を読み漁りました。それでもあまり彼らの “心のうち” … 知りたいことが書かれていないということが多かったんです。そんなときに役に立ったのが有川先生の過去の小説群でした。自衛隊3部作と呼ばれている作品があるのですが…
有川
(笑)
野木
「ラブコメ今昔」 ですとか 「クジラの彼」 ですとか… 要するに自衛隊に生きる人々のラブコメを主体に書かれていて、脚本にするにあたり、有川先生の違う小説から勉強させていただき、今回も彼らの思いを描きました。
有川
私は必ず取材のとき、その現場に行ってそこの人たちのお話を聞くようにしています。
そういう人たちが使っている言葉や思いを拾って帰れたらいいなと思っているので。だから、野木さんは、私の作品を参考にしたというよりも、私が自衛官のみんなから聞いた話を、私を経由して参考になさったんだと思いますよ。
野木
小説に書いていることは、今回もそうなんですが、今まで描かれなかった彼らのハートの部分がたくさん書かれていて、今回もそれを伝えていくドラマだと思っているんですけど…
有川
野木さんが書かれた脚本は、原作にあってもおかしくないエピソードがたくさんあり、今回、ドラマオリジナルキャラクターも出てくるんですけど 「これ原作に出てきても違和感ナイナイ!」 と、いう感じで仕上げてくださるので、私としては忙しいときには 「野木さんの原稿なら読まなくても大丈夫!」 という OK を出してしまいます (笑)
全員
(笑)
野木
読んでください!(笑)
有川
できるだけ読むようにしているんですけど… “最悪” 野木さんだったら大丈夫!と (笑)
野木
ありがとうございます (笑)

日曜劇場『空飛ぶ広報室』公式Twitter

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