昨日行われた、準々決勝。
ウインブルドン王者クビトバ選手 対 シャラポワ選手。
「ウインブルドン決勝と同じレベルの戦いだっただけに、残念・・・」
試合後、クビトバ陣営、シャラポワ陣営ともにそう口にしました。
その理由は、第一セット途中に、シャラポワ選手がサーブを打った後に座り込み、突然棄権。
会場は、どよめきに包まれました。
シャラポワ選手のヒッティングパートナーのボルチコフさんも、
「何が起こったのかわからなかった・・・」
と語るように、私も近くで観ていたのですが、一瞬の出来事すぎて、
どうしてしゃがみこんでいるのかわかりませんでした。
しかし、足を引きずりながらベンチに戻ったシャラポワの左足首は大きく腫れ上り、これ以上のプレーは無理だなということだけはわかりました。
「ウインブルドンの続きがしたかった。」
今年のウインブルドン決勝で対戦したクビトバ選手とシャラポワ選手。
事実上の決勝戦、好カードだっただけに、観客席からは少し残念がる声も聞こえました。
クビトバ選手対シャラポワ選手。また是非みたい対戦カードです!
それにしても、素晴らしいパフォーマンスをパンパシで続けているペトラ・クビトバ選手(チェコ)。
このウインブルドンチャンピオンは、パンパシに臨むため、USオープン後からしっかりと準備をしてきたそうです。
クビトバ選手のコーチ、デイビッド・コティバさんは、
「ウインブルドンの後、王者として色々な環境がかわり、取材などでも忙しくなった。知らない間に疲れがたまっていたのだろう。USオープンの後に少し休んで、2週間トレーニングを積んで、ベストな状態を作った。」
と話していました。
何と言っても、クビトバ選手の武器はサーブ。
左利きの特性を活かしたスライスサーブで、昨日も世界最高のリターンを持つと言われるシャラポワを翻弄していました。
3年前までは、フラットサービス中心。
しかし、コティバコーチが指導するようになってからは、グリップを少し薄く持ち、スライス回転をかけるようにしたそうです。
「この武器を手に入れてから、ゲームを作るのが簡単になり、負ける気がしなくなった。」
と、クビトバ選手も語ります。
コティバコーチは、このクビトバ選手を指導する前は、
サファロバ選手とベネソバ選手のコーチをしていました。
そして、この両選手とも左利き。
長い間、左利きの選手ばかり、コティバコーチは指導し、その戦い方を知り尽くしているとのこと。
その指導で、一気にクビトバ選手の才能が開花したといっても過言ではありません。
182センチという恵まれた体格。
高い打点から打下ろすスライスサービス。
今日は、ここに注目して、試合を観ていただければよいなぁと思います。
このクビトバ選手の準決勝の相手は、ズボナレワ選手(ロシア)!
スピンをかけた長いラリーを好む、世界ランキング4位のズボナレワ選手は、どんなボールも追いかけ、コートにボールを返えすことを第一に考えています。
早い展開を好むクビトバ選手。長期戦に持ち込みたいズボナレワ選手。
一体、どんな試合になるのでしょうか!!!
準決勝第1試合、ズボナレワ選手対クビトバ選手。
この模様は、今日深夜1時50分からTBS(関東ローカル)で、是非ご覧ください!!!