池端先生は、僕が初プロデュースした作品の脚本を担当してくださった方。以来30年来のお付き合いで、今回必ず描いていただこうと思っていました。一番長いお付き合いの方です。
『駄菓子』 は、「大泉さんで書きたい」 とのことで、あて書きです。先日、池端先生がスタジオ訪問して撮影をご覧いただいたんですが 「イメージどおり!」 だと喜ばれていましたね。池端先生自身、子供のころの思い出に駄菓子屋さんがあってそれをモチーフに書いたそうです。
実は台本が一番早くできたのがこの回。大泉さんのスケジュールの都合で撮影はこの時期になりましたが、僕は台本を読んだ段階で、「湊役は奏生くん!」 だと頭に浮かび、早々に彼のスケジュールを押さえてもらいました。奏生くんは普段は年相応の子供らしい感じですが、いざ本番となるとすごかったですね。あれは頭で考えたお芝居じゃなく持って生まれた感性なんでしょうね。
今回は全設定の中で一番若いお父さんと子供です。大泉さんがもともと持っている優しさが生かされた本で、またそのお父さんを好きな子供との関係が何ともいい感じの親子の話になっていると思います。