山田太一先生は、実は日曜劇場が連続ドラマ化した1作目を書かれた方 (「丘の上の向日葵」 1993年)。今回、いの一番にお声をかけさせていただいたんですが、快く引き受けてくださいました。
山田先生からは、「多分みなさんは実の親子の話を書くだろうけど、僕はいずれ親子になる父と息子の話を書きたい」 ということで、一人で生きていく寂しさ、人間は一人では生きていけないというテーマで素敵な台本を書いていただきました。渡辺謙さん、東出昌大くんとのシーンもすごくいいシーンになったと思うし、1シーンがすごく長いので見応えもあります。1シーンの間、どんどん引き込まれていくテレビドラマの王道のシナリオなので、すぐにドラマの世界に入っていただけるんじゃないでしょうか。
渡辺謙さんがインタビューでおっしゃっていたように、最近山田先生は社会派な・スパイスの効いた作品が続きましたが、今回は日曜の夜なので終わりもホッとできる素敵な終わりにしたいということで、そういう意味では 「明日から頑張ろう!」 そんな気持ちになれるドラマになっていると思います。