最初に坂元さんから 「お父さんがコーチで娘が女子プロボクサー」 という話を聞いたとき、意外性がある設定で、どうなるのかなと思いましたが、あがってきた脚本がすごくおもしろかった。今、ノリにのっている作家が親子モノを書くとこうなるんだ、って。
まずは台詞の面白さですよね。こういう仕事をやっている僕たちも想像できない台詞の応酬が素晴らしい。『WOMAN』 でも 『最高の離婚』 でも、2人だけの長いシーンって多いですが、これが親子になるとこうなるのか!と。
アニマル浜口さん親子がヒントともおっしゃっていましたね (笑)
“役所さんと満島さんの会話の応酬” もみどころです。そして奇跡的なキャスティング。坂元さんが 「この2人で書かせてもらいたい」 というリクエストでしたので、双方にお願いしに行ったのですが、お忙しい方たちなのでスケジュールがほとんどなかった。ですがそれぞれ 「ここしかスケジュールが取れない」 というタイミングが奇跡的に10日間ほど一致したんですね。運命かなあと思いました。