初恋を教えてくれた作品「銀色のハーモニー」
「銀色のハーモニー」は、内気な中学生・琴子とサッカー部の同級生・海(うみ)との恋愛を描いた作品。
安田さんは、読んだ当時、海くんの弾く「トロイメライ」の楽譜を買って練習したり、中学生の時、好きな先輩に「おはようございます」と言うのも精一杯で一生懸命だった頃を思い出したり、「あの時代は良かったな」と思わせてくれる作品なのだと言います。
価値観や美的感覚もこの作品によって作られた気がするのだそう。
中でも安田さんの心に響いたシーン。
それは、琴子が海の弾く「トロイメライ」に憧れて、自分もゼロからピアノを習いはじめ、「頑張って頑張って練習して そしていつか海くんみたいに素敵に弾けるようになるんだ…」と心に決めた場面。
安田さんは、けなげで可愛くて、こうありたい、と感じるのだそう。
今のご主人に対しても、出会った時のピュアな初心に返りたいなと思う時にこの作品を読むと「やっぱりこの人ステキ」と思ったりすると言います。