日曜劇場『小さな巨人』 4月16日日曜よる9時スタート

事件ファイル

事件の最新情報

横沢容疑者と山田警部補が行方不明に

ようやく横沢裕一容疑者の身柄を確保したかと思いきや、山田警部補が横沢を連れて消息を絶った。
捜査一課は、他にも山田との共謀者がいる恐れがあるとし、所轄に今後一切捜査に触れることを禁止するとともに、香坂警部は自宅謹慎になる。自宅謹慎となった香坂が自宅に戻ると、山田と横沢が家を訪れていた。事情を聞き、香坂は二人を匿うことを決める。

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逃亡の理由と江口警部殺害に関する告白

<横沢による告白>
  • 事件当日、江口と会う約束をしていた横沢が待ち合わせ場所に向かうと、すでに江口は倒れていた。その際、キラリと光る何かを蹴ってしまったという。

  • そこに、富永専務がやってきたので急ぎその場から離れた。手袋をつけた富永は、小さなビニールから数本の毛髪を出し、倒れている江口のそばに置いたという。江口のそばにあった鞄を手にした富永は、携帯で誰かに電話をかけた。「横沢の毛髪を仕込んでおいた。あとは横沢に全てかぶってもらえばいい」と話していたとのこと。その電話の相手はわからないが、その後自分は指名手配されていて、犯人に仕立て上げられた。
    ⇒誰に電話を掛けていたのか、通話履歴を調査する。

  • 富永は警察OBであるため、誰も自分(横沢)のことを信用してはもらえないだろう、と警察には連絡できず逃亡の末、妻に連絡を取った。だが警察の見張りがあり、会えなかったので、山田を頼った。(以前、横沢は江口から「自分に何かあったときはここに連絡するように」と山田の連絡先をもらっていたという)

  • 裏帳簿を隠した場所の鍵は横沢が所持している。

山田警部補が横沢を連れ逃亡した理由 所轄で横沢を取り調べても、結局は一課長の手に渡る。真相がわからないまま横沢の身柄を一課長のもとに引き渡すのは危険だと判断した。

裏帳簿のコピーに記載されていた内容

山田が所持していた裏帳簿のコピーの一部を見ると、父親・山田勲内閣官房副長官の名前が定期的に載っていた。これは早明学園から副長官への賄賂の証拠である。この裏帳簿が付けられた最初は17年前。その最初のページには「山田勲5000万円」「富永拓三2000万円」との記載がされていた。そしてページの下半分は破り取られていた(横沢が裏帳簿を見つけた当初からこの状態だったようだ)。

真相を探るため富永と一課長の両名を知っている香坂の父・敦史さんに会いに行くが、敦史さんは息子の顔もわからないような状態であり、真相を聞ける状態ではなかった。だが裏帳簿のコピーを見て「山田さんとの絆だ」と繰り返しつぶやいていた様子。

山田勲内閣官房副長官の不審な過去

17年前、副長官が刑事局長をしていた時代、勲氏の運転担当だった男(松山義則さん)が、ある日海に飛び込み、不審死を遂げた。当時幼かった山田は、父親が部下の誰かに「捜査は打ち切れ。自殺で処理しろ」と事件の隠蔽を指示しているのを聞いたという。なお、この不審死については未だ未解決のままである。

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松山義則さん

松山さんは、勲氏が政界に進出するために色々手を汚していたようだった。山田は、父が彼を殺したのではないかとすら思っており、その事件の解明のために、あえてキャリアの道を選ばず、未解決事件を再捜査する権限を持つ捜査一課長を目指してきたそうだ。

  • 松山さんが亡くなった場所、学園がある場所がともに豊洲である。

  • 勲と学園の癒着が始まったのが17年前。
    ⇒これらは単なる偶然ではない?
    そう睨んだ山田警部補は勲氏に真相を問うため家に訪れるが、勲氏は小野田一課長に連絡。

山田の疑問に対し小野田一課長は…
  • 勲氏が受け取ったのは単なる政治献金であり、その金で実際に便宜を図ったという証拠がなければ罪にはならない

  • 仮に勲氏が学園の設立に便宜を図ったとしても、そのおかげで現状学園は、豊かな教育環境を築くことができ、毎年優秀な卒業生を輩出することができている

  • 卒業生は外務省から一流企業まで、この国の礎を支えるために真摯に働いてくれている。学園があるから彼らがあり、この国がある。勲氏は国のためその手伝いをしただけだ。

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その後、山田警部補は捜査一課に連行されてしまう。

江口警部殺人事件新事実

① 事件当夜、関係者の中でアリバイが確認できなかったのは、富永と金崎理事長の二人のみである。
② 金崎理事長の旧姓は「山田」、17年前はまだ未婚であった。⇒敦史さんの「山田さんとの絆」が山田副長官のことではないとしたら…?

①については、事件資料を見る限り、理事長の供述に不審な点は見当たらない。
彼女はずっと理事長室におり、警察が来るまで事件が起きていたことも全く気づかなかったという。

そこで香坂たちは、理事長室にいる理事長の元を訪ね、事件があった夜と同じような状況を作り出す作戦に出た。
理事長は「事件があったことは気づかなかった」と言っていたが、実際に屋上から鉄骨を落としてみると理事長室まで大音量が響き、これに気づかないはずがないことがわかる。
“本当はどこにいて、何をしていたのか?”専務と共に嘘をついていることは明らかである。

そこで裏帳簿には贈収賄の可能性があり、捜査二課の扱う事件でもあるため、香坂は松岡捜査二課長に協力を依頼、理事長への任意同行を求めることに成功する。

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だが一方で、裏帳簿の原本を取りに、横沢と渡部刑事が運び始めているところに一課員たちが突入。ついに横沢が逮捕されてしまった。そして裏帳簿の原本17冊も小野田のもとに…。

香坂は裏帳簿の最初の1ページ目。破れた切れ端に記載されている名前は小野田一課長ではないか、富永とともに一課長も賄賂を受け取り、両者は癒着関係にあったのではないかと真意を問う。 すると一課長は「裏切り者の名前はここに書いてある」と切れ端(裏帳簿の1ページ目の切り取られた部分)を取り出した。切れ端には「香坂敦史1000万」と記されていた。

同じ頃、山田も17年前父親が話していた相手(部下)の顔を思い出した。それは、香坂の父・敦史さんだった。

本当の裏切り者は、香坂警部の父・敦史だった…!?

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