日曜劇場『小さな巨人』 4月16日日曜よる9時スタート

はじめに

警視庁本庁 VS 所轄
警視庁ノンキャリ最高峰・捜査一課長を目指していた
エリート刑事が味わった挫折――
「警察」という名の巨大組織の中でもがき、
奮闘する男たちの戦いを描くエンターテインメント
大人社会での駆け引き、出世争いの中で
信じられるのは己の信じる正義――

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TBSでは、4月期の日曜劇場(毎週日曜よる9時)で、警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描く警察エンターテインメントドラマ『小さな巨人』を放送することが決定しました。

日本全国にいる警察官の数は約30万人を誇り、その内4万人もの警察官が“警視庁”勤務となる。それは、警視庁(MPD=Metropolitan Police Department)という名の通り、国の立法府・行政機関・皇族・要人の警護など、日本の首都・東京を守る役目も担う“首都警察”でもあるからだ。当然、警視庁に勤務する警察官たちは、厳しい競争率を勝ち抜いて選ばれた精鋭たちである…。と言いながら、警視庁の警察官は、俗に言うノンキャリで東京都の地方公務員になる。キャリアと言われているのは警察庁で全国の警察を指揮監督する国家公務員のことを指し、年に15人ほどしか採用されていない超エリートだ。この超エリートに歯向かうノンキャリアは皆無と言われており、逆に、警視庁の内部にこそ“平等”という名の“えこひいき”が存在している。

東京では、1年間で約16万件の刑事事件が発生する。その事件を都内にある102の所轄がそれぞれ担当するが、ときには所轄だけでは手に負えない重大事件が発生する。それを中心となって担当するのが、警視庁が誇る精鋭集団であり、東京の治安を根底から支えている「捜査一課」だ。そして、警視庁4万人の現場警察官の頂点に立ち、捜査に関する全権力を掌握する最高の現場指揮官が「捜査一課長」。警視庁の中で、ノンキャリ最高峰のポジションが、「捜査一課長」なのである!

その地位にまで上り詰める方法は、人事。なぜなら、警察とは絶対的な階級社会であり、人事がすべてだからだ。警察では一年を通して様々な階級の昇任試験が行われ、倍率何十倍もの競争に勝ち残ることで階級を上げ、地位を高めていく。だが、試験の成績が良いだけでは昇任できず、さらに重要となるのが加点制度だ。上司から得られる日頃の勤務評価が加算されるため、上司から可愛がられなくては出世できない。そのため、警察官同士での蹴落とし合いや足の引っ張り合いが起こる。そんな組織の中でも警察官たちは“国民の命を守り、正義を守る”という、当たり前の使命を懸命に果たしたいと考えているが、事件は絶え間なく起こり、市民の命が危機に晒されている中でも、出世を望む一部の刑事たちの足の引っ張り合いや、責任の押し付け合いによって、彼らの捜査は妨害されてしまうのだ。

そんな現実の中で彼らは、いったい何を守ろうとしているのか。正義を守るという当然のことが、これほどまでに難しいことなのか。警察官たちは、毎回その問いかけに直面し、怒りに叫び、目の前の事件と、出世や人事問題に対峙し、究極の選択を迫られることとなる。その中で起きる人事を巡る警察官同士の対立や確執は、サラリーマン社会における人間模様と同様であり、警察官も血の通う個性を持った人間なのである――。

ドラマでは、謎解きを重視した本来の警察ドラマとは一線を画した、今までにはない“リアルな警察の姿”そして“人”を描く。

主人公は、実力で“未来の捜査一課長間違いなし”と呼ばれるまでの活躍をする捜査一課の刑事・香坂真一郎。香坂は、捜査一課長を目指していたが万年所轄刑事だった父・敦史のため、妻・美沙のため、そして自分のために捜査一課長を目指して邁進してきた。だがある日、取り調べの際にひとつのミスを犯してしまい、これまで評価してくれていたはずの捜査一課長・小野田の証言により、所轄へと左遷させられてしまう。出世街道から外されてやってきた所轄には、小さな事件でも不器用ながら己の正義を信じ事件に挑む同僚たちがいた――。その姿を目にした時、香坂は刑事としての使命・本当の正義に悩みつつも、自分の“正義”を信じ、“悪”と対峙していくことになる。そんな香坂を演じるのは長谷川博己。昨年、興行収入80億円を突破した映画「シン・ゴジラ」で主演を務め、「第40回日本アカデミー賞」で優秀主演男優賞に選出された長谷川が、日曜劇場で初の主演を務める。

2009年度に日本アカデミー賞をはじめとした賞レースで新人賞を総ナメにし、近年では数々の注目映画への出演やテレビドラマでも主演を果たしている岡田将生が、TBSテレビの連続ドラマに初出演する。岡田が演じるのは、香坂と同じく捜査一課長を目指す刑事・山田春彦。山田は東京大学法学部を卒業後、警視庁に入庁する。本来、東大出身者はキャリアといわれる警察庁に入庁することが多い。 しかも彼の父親は警察庁次官から内閣官房副長官という官僚のトップに上り詰めた人物だ。そんな山田が、ノンキャリと呼ばれる警視庁を選んだことには理由が。それは、現場の総指揮官である捜査一課長となり、ある“未解決事件”の捜査の指揮をとること。組織の中で力を発揮し、最短距離での出世をすることで、自分の理想とする仕事をしたいと考えているからであった。

さらに、このドラマのヒロインとして警察官たちの人事を握る人事課に配属された新人職員・三島祐里役には今、最注目の若手女優・芳根京子の出演が決定しました。今回、芳根が演じるのは、警察犬のブリーダーに憧れて警視庁に入庁したが、警務部の人事課に配属された新任職員・三島祐里役。ドラマ制作陣が取材する中で出会った実在の人物をモデルに作られた役柄。人事の仕事をこなす中で、“優秀な刑事”と“出世をする刑事”とは別物であることや、普段は巨悪に立ち向かう勇猛果敢な警察官たちが人事にも大変興味を持っていることも知る。警察内部の人事情報に精通することで、やがてある決意をするのだが、その決意がこの物語を左右していくことになる。

そして、主人公・香坂の刑事人生を大きく変える捜査一課長・小野田義信には、香川照之が決定。小野田は高卒のノンキャリ叩き上げから、事件現場の最高指揮官である捜査一課長までのぼりつめた実力の持ち主。対立する前捜査一課長・三笠のお抱えである香坂を自分の部下に引き入れたのは優秀な道具と認めたからである。だが、そんな香坂が左遷される要因となる証言をしたため2人の関係に亀裂が生じる。
香坂ら警察官たちが目指す最高峰のポジションは、小野田の手に握られている。小野田は、香坂にとって最大の敵になっていくのか?

実力派俳優陣の出演も決定した。香坂の異動先の所轄で同僚となる現場叩き上げの刑事・渡部久志を安田顕が演じる。渡部は出世に興味がなく単独行動も多いため扱いにくい刑事ではあるが、自身の正義に対して決して揺るがない男。本庁からやってきた香坂と衝突する。また、これまでにも映画やドラマの出演経験がある落語家・春風亭昇太の出演も決定。前捜査一課長で警察署の署長・三笠洋平を演じる。三笠は、同じ警務畑を歩んできた香坂を可愛がっている。現捜査一課長の小野田と捜査理論が異なるため、激しく嫌悪し対立していく。このほかにも、駿河太郎手塚とおる、今年4月期放送のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演する注目の若手俳優・竜星涼、舞台界の大御所俳優・木場勝己の出演も決定している。今、大注目の俳優たちが描き上げる珠玉の作品にご期待ください。

己の正義を信じて戦う刑事たち
本庁と所轄の対立の中で対決していく人間たちが、辿り着く警察官としての使命。
そして、本当の正義とは…。

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