——撮影が始まってかなり立ちますが、現場は慣れましたか?
はい。最初はキャストのみなさんが豪華ですし、素晴らしい演技をする方たちばかりなので緊張したんです。僕も頑張らないとってプレッシャーもありましたし。でも、現場を重ねることで始めほど緊張しなくなり、今は撮影がとても楽しいです。
——今回、演じる秀生はどんな男の子ですか?
秀生は学習障害と診断され、学校ではケンカをしちゃったり、字も上手く書けなくクラスになじめない小学生。普段、落ち着きがないんですけど、能の稽古やおじいちゃん(寿三郎)と話しているときは落ち着いているちょっと不思議な子ですね。
——かなり難しい役どころだと思います。
演じるのは難しいですね。なのでまずは本やネットで学習障害について勉強しました。学習障害って、人によって違うらしくて。秀生は明るい男の子なので、演技するときもそこまで大げさにやらないよう意識しています。家ではお母さんに、ほかの方たちのセリフを言ってもらってセリフの練習をしていて。それをお父さんが見て、「もっとこうしたほうがいいんじゃないか?」ってアドバイスをもらっています。
——そして秀生の父、寿一を演じているのが長瀬さん。
初めて長瀬さんとの共演を知ったときは、本当にうれしかったんですが、同時に緊張もしました。実際にお会いしたらとにかくカッコイイ方で。お芝居も素晴らしくて、僕も長瀬さんのようなカッコイイ男になりたい!って思いました。
——長瀬さんとはどんなお話をされているんですか?
最初は「名前は何ていうの?」って聞かれたので「羽村仁成です」って答えたら「仁成ってカッコイイ名前だね」って言われたので、うれしかったです。あと僕、事務所で尊敬している先輩がSnow Manの深澤辰哉くんとKing & Princeの岸優太くんで。そのことを控室で長瀬さんとお話ししていたら「岸くんは歌上手だよね!」とおっしゃっていました。
——脚本を手掛けている宮藤さんとは?
クランクインの日に宮藤さんと初めてお会いしました。演技のことについてご相談させてもらったんですけど、宮藤さんは「こうしろ」っていうのではなく「自分で自由に考えてやってくれていいよ」っておっしゃってくれて。だから僕も自由に演技させてもらっていますし、その場で臨機応変に対応できるよう気を付けています。
——現場で一番、仲がいいのはどなたですか?
江口さん。最初に江口さんから「みんなに何て呼ばれているの?」って聞かれたので「羽村のハムと仁成のジンで“ハムジン”って呼ばれています」って答えたら、「ハムジンは面白いねぇ」っておっしゃってくれて。だから僕も「江口さんのことは、何てお呼びしたらいいですか?」ってお聞きしたんです。そしたら「何でもいいよ」って言うので「何て呼ばれてるんですか?」ってお聞きしたら「えぐっちゃん」と教えていただいたので、今は「えぐっちゃん」って呼ばせてもらっています(笑)。
——能の芝居はいかがですか?
クランクインの2~3日前から練習を始めて。最初が謡の稽古でだったんですけど、リズムが難しくて。一拍でひと文字言うときと、一拍半でひと文字言うときがあるので、全然慣れずに家でたくさん練習しました。
——最後にドラマをご覧になる視聴者の方にメッセージをお願いいたします。
この作品は観てくださる人によって、いろいろな感じ方があると思います。介護と継承、そして能とプロレス。もう発想がすごくて宮藤さんの脚本には驚かされっぱなしです。僕も一生懸命、観山秀生くんを明るく無邪気に演じていきますので、最後までご期待ください!