——宮藤さんの脚本を読まれて、いかがでしたか?
とても面白かったです。なにわ男子のメンバーに「宮藤さんの作品に出るんです」と言ったら「えっ、マジで!?」ってすごく驚かれて。コメディー部分は笑ってしまいますし、家族愛あふれる作品だなと思いました。あとスタッフさんから聞いた話なんですけど、宮藤さんの脚本が面白過ぎて、お芝居で越えられるか!? っていう役者さんもいらっしゃるみたいで。やっぱりすごい脚本なんだなって改めて思いました。
——道枝さんご自身は脚本の大州を超えられそうですか?
全員が個性的な家族なので、そこに僕の演じる大州が馴染めるか、ちょっと不安はあります。僕自身と大州のキャラクターも真逆ですし。でも、自分らしく楽しみながら演じたいなと思っています。
——大州を演じるにあたり、何かこだわりはありますか?
「Yo! Yo!」ってラップをするときなど、振り切るところは振り切って演じようと決めています。普段、なにわ男子でいるときもおふざけはするんですが、メンバー以外の前では、あまりしないので。振り切ったお芝居は、やっぱりちょっと恥ずかしいですね(笑)。リハーサルでも面白いシーンだと笑いが起きたりして。でも、僕のときはややウケぐらいだったので、もうちょっと振り切らないと!と思いました。
——撮影現場で印象的なエピソードはありますか?
ダンスのシーンで長瀬さんが「みっちー、今何歳だっけ?」と話しかけてくださったんです。そのとき「みっちー」と長瀬さんが呼んでくださってドキッとしました。もしかしたらメイクさんが「みっちー」と呼んでくださっているのを聞いて、長瀬さんもそう呼んでくれたのかもしれませんが、すごくうれしかったです。
——普段から長瀬さんとはコミュニケーションを取ってらっしゃるんですか?
はい。「おはようございます」と挨拶したらら「おはよう」と笑顔で返してくださるので、そういうところがステキだなぁって。制服を着ているときも「似合ってるじゃん」と褒めてくださったり。普段から気にかけていただいてるなと感じています。あとお芝居での考え方や、勉強になるところがたくさんあって。長瀬さんが「大州には寿一も自分の弱い部分を見せてもいいんじゃないか」って監督と相談していたんです。確かに!そういう考え方もあるんだってすごく勉強になりました。
——これまで演じてきた中で、印象的なシーンというと?
お能は難しいなと思いました。かなり自主練をしたんですけど、ひとつ意識すると、意識できていないところが出てきてしまって。たくさん意識しなきゃいけないところがあるので、気が抜けないですね。本当に繊細な動きが多いなと思いました。謡も帰るとき、歩きながら声に出して練習をしています。でも、本番だと緊張してしまって練習通りにいかないときもあって。先生にアドバイスをいただきながら、頑張って演じています。
——母親の舞を演じているのは江口さん。一緒に演じてみていかがですか?
江口さんはすごく優しく話しかけてくださるので、最初のころより距離が縮まったかなと思います。初めのころは僕も緊張していたので、江口さんとうまく話せなくて(笑)。今はなにわ男子のことやジャニーズについて話すことも多いですね。ほかにも、お正月のことを話したり、江口さんの心霊体験もお聞きしました。リアルでとても怖かったです。
——なにわ男子のメンバーは『俺の家の話』に出演されていることを何かおっしゃっていましたか?
丈くん(藤原丈一郎)が、大州がラップしているところの画像を送ってくれて、「ラップすごいな」ってメールをくれました。ドラマもリアルタイムで観ていてくれて「面白い!」って言ってくれています。
——放送された『俺の家の話』の大州を見て、何か思うところはありますか?
俺、こんな感じでやっているんだ!ってちょっと恥ずかしくなりました(笑)。
——ちなみにO.S.Dみたいな父親がいたら?
きっと面白いだろうなって思います。大州が小さかったときは、すごく可愛がってくれて、「Yo! Yo!」ってラップでからんでくれていそうですし(笑)。大きくなったらラップバトルもできるでしょうし。楽しい親子のシーンが目に浮かびます。
——最後にドラマをご覧になる視聴者の方にメッセージをお願いいたします。
今回、僕とはまったく真逆の大州を演じさせていただいています。普段、静かな僕とは表と裏ぐらい違うキャラクターなので、そのギャップを見ていただけたらうれしいですね。また、高校生の役を高校生の僕が演じることは、今しかできないことだとも感じていて。そういうところも含め、ぜひ『俺の家の話』をご覧になって楽しんでください!