——今回演じる支倉百合華という人物はどのようなキャラクターですか?
失踪したアキくんのことが本当に大好きで。いきなりアキくんの妻として現れた楓さんにとても不信感を抱いている女の子です。あとお母さん(祥子)がいつもカーディガンを羽織っているので、娘の百合華も同じくカーディガンを羽織っているという設定をスタイリストさんが考えてくれました。そんな衣装も見せていけたらいいなと思っています。
——百合華が楓に不信感を抱く気持ちは分かりますか?
私が百合華でも、いきなり「私が妻です」って現れた楓さんには疑いの目を向けると思うんです。もしかしたらアキくんと結婚できるかもしれない!って百合華はずっと思っていましたから。そこは私も百合華の気持ちがすごくよく分かります。
——百合華を演じるにあたり、心掛けていることは?
監督は百合華のことを「強い」「我慢している」「悔しい」という感情を持っている女性だとおっしゃっていて。常にその気持ちを持つようにしているんですが、家に帰ってまた現場に戻ってくると、その気持ちが薄れてしまうんです。だからアキくんのことを一番に思っている百合華の感情がブレないよう演じることにいつも意識を傾けています。
——妻夫木さんと共演した感想を教えてください。
これまで妻夫木さんの作品をたくさん拝見してきたので、ご一緒できるだけで本当に幸せです。カメラが回ってないときは、私が緊張しないよう妻夫木さんから話しかけてくださいますし。私が専属モデルをしている雑誌をご覧になって「この間、出ていた本見たよ」とか。そのひと言がとてもうれしく、リラックスしてお芝居に臨むことができています。それと第3話の妻夫木さんの妄想シーンはとても頑張りました(笑)。
——吉高さんと共演された感想も教えていただけますか?
吉高さんは事務所の先輩なんですが、初日の撮影のとき「仲良くしてね」って声をかけてくださったんです。緊張していた私の懐にふっと入ってくる感じで、とても距離の縮め方が上手な方だなぁって思いました。それと聞きたいことがあっても、後輩から先輩には質問しづらいこともあるじゃないですか。でも吉高さんから「困っていることがあったら、いつでも言ってね」って言ってくださったんです。それがとてもうれしかったですね。
——吉高さんに聞きたいことはありますか?
どうしたらそんなに人と仲良くできるのかって聞いてみたいです(笑)。ミステリーなのでシリアスなシーンが多いんですけど、「楽しんでやろう」という吉高さんの思いが伝わってきて。どんな作品でも楽しみながらお芝居をされている吉高さんは、私の目標とする女優ですね!
——欲望渦巻く矢神家の一同が会するシーンはいかがでしたか?
セット初日が、矢神家のみなさんが全員集まったシーンで。私にとっては初共演の方ばかりでしたが、撮影が始まると一気に家族になっているという不思議な感覚を味わいました。百合華は親族の中でも一番年下ですし、口数も少ないほうなんです。だからセリフは少ないんですが、ちょっと話すだけでもドキドキしちゃって(笑)。今まで生きてきた中で一番緊張したかもしれません。
——ドラマをご覧になる視聴者の方たちにメッセージをお願いします。
そうそうたるキャストのみなさまと同じ空気感の中でお芝居させていただけることが、今はとても幸せです。そして百合華として、この作品にいい影響を及ぼせたらいいなと思っています。台本をいただくたび、びっくりする展開の連続なので、ドラマをご覧になる方たちも、ぜひ一緒に謎を考察しながら楽しんでいただけたらうれしいです。