——原作、脚本を読まれた感想を教えてください。

たくさんの個性豊かな人たちが出てくる中、愛や憎しみ、そして人間が持っている感情のすべてが複雑に交じり合っていて。読んでいるとヒリヒリとした想いが突き刺さるようなミステリーだなって思いました。

——今回、演じる矢神明人はどのようなキャラクターですか？

伯朗さんとは異父兄弟で謎多きキャラクターですね。矢神家の30億円という遺産の相続権を持ちながら、突然失踪してしまうという。もうそれ以上は何も言えません（笑）。ただ明人は失踪しているので、現場に来る機会がなかなかなくて。だから役作りもまだ探り探りではあります。毎話、何かひとつ謎の先が見えそうになると、新たな謎が増えてきますし。どんどん深いところまで潜り込んでいくので、「えぇ、えっ!?」ってなる自分がいて、それがすごく楽しいです。

——妻夫木さんとは異父兄弟役ですが、共演された感想は？

妻夫木さんとは何度かご一緒させていただいたことはあるんですけど、ちゃんと面と向かってお芝居をするのは今回が初めてで。まだ目線のやりとりぐらいの芝居しかしてないんですけど、これから2人がどうなっていくのか楽しみです。妻夫木さんの優しい人柄に身を任せてお芝居をしたいなと思っています

——そして吉高さんとの夫婦役はいかがでしょうか？

まだ夫婦らしいシーンは撮ってないんです（笑）。ちょっと特殊な夫婦ですから、表現するのが難しくて。吉高さんともちゃんとお芝居をするのは初めてで。お会いするたびに「やっときたね！」って言われています（笑）。

——明人は30億円という矢神家の遺産相続権を持っていますが、もし染谷さんが30億円の遺産を相続したら？

30億円をかけたら大作映画が撮れますので、ぜひ映画を撮ってみたいです。出演者ではなく監督として。これから製作費30億円の映画に出るチャンスはあるかもしれないけれど、30億をかけた映画を撮るチャンスってなかなかないと思うので、映画を撮ってみたいです。

——それでは視聴者の方にメッセージをお願いします。

『危険なビーナス』は見るたびに謎が深まり、そして想像のつかないような見えない世界に視聴者の方を導いていく作品なので、ぜひご覧になってください！