『居酒屋もへじ』

水谷豊&石井ふく子 第6弾!

インタビュー

六平直政さん インタビュー

(写真)

―台本を読んだ感想

台本を読んで3回泣きましたね。歳をとったからかなぁ、なんだか涙もろくなっちゃって(笑)。
3月の震災で、人知の及ばぬところで人間の絆が断ち切られちゃったでしょ。家族・親戚・友人・仲間との人と人の結びつき、地域の結びつきが離れてしまった。それを今、必死に取り戻そうとしているわけですけど、そういう折に、このドラマを放送できることを嬉しく思いますね。震災の起こる前に台本が出来ていた企画ですが、神様が「『居酒屋もへじ』をやりなさい」とおっしゃったかのような、天命のように思えてドキっとしました。そのようなドラマに出演させていただいてありがたく思います。

―演じる社長はどのような人物ですか?

町工場の社長で、「居酒屋もへじ」の常連です。常連仲間には、校長先生、たい焼き屋、ミシン屋、うなぎ屋、下駄屋がいるのですが、みんな同じ地域で生まれ育っているので、子供の頃からの付き合いで、お互いに何でも知っている。
毎晩のように「居酒屋もへじ」でワイワイと酒を呑み、地域の仲間と温かい人間関係を築いている人ですね。

―社長さんは明るくて素敵なキャラクターですね。

あはは。ほんと?
あのね、僕はこの顔だから怖い人の役が多いんですよ。実際は優しい人間なんだけどね(笑)。
昔、「六平くんは善人顔やな」って深作欣二監督も言われたことがあります(笑)。今回の『居酒屋もへじ』でも僕を善人だということでキャスティングしていただいて光栄に思います。というか、悪い人が一人も出てこない。悪者が出てこない話って、あまりないじゃないですか。『居酒屋もへじ』の登場人物を見ていると、人間の温かさっていいな、人生捨てたもんじゃないなと思えました。

―最後に、視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

『居酒屋もへじ』は、人と人との繋がり、温かさを感じられる作品になっています。
震災で辛い思いをした方々も、そうでない方も、是非ご覧いただいて、少しの元気と勇気を感じ取っていただければ嬉しいです。

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