『居酒屋もへじ』

水谷豊&石井ふく子 第6弾!

インタビュー

川﨑麻世さん インタビュー

(写真)

―台本を読んだ感想

人と人の絆の強さを感じ、温かい作品だなと思いました。
あと「居酒屋もへじ」の店構えなのですが、もっともっと狭くてボロボロで缶詰とビールしか出てこないような店を想像していたのですが…実際に撮影に入ると立派な居酒屋で驚きました。僕ら常連は、呑み代として一人千円位しか払わないんだけど、お料理も豪華で美味しいし…経営は大丈夫なのかなあと心配してしまいました(笑)。

―居酒屋のシーンの撮影はいかがでしたか?

僕自身、居酒屋が大好きなんですよ。フレンチとかイタリアンとかオシャレな所へは、ほとんど行きませんね(笑)。庶民的な雰囲気が大好きなので、今回の居酒屋の設定は非常に演じやすかったです。それに、みなさん個性豊かで楽しかったですね。

―演じられた五郎はどのような人物ですか?

下町にある「たい焼き屋」の店主です。 衣装合わせの際に、代々伝わる店なのか、脱サラして作った店なのか、転職したのか、それによって服装や雰囲気も変わってくると思うのですが…と清弘監督に相談させていただいたんです。そこで、「昔からあるお店で、地域の活性化のために新しいものを取りいれて頑張っている人」と監督がおっしゃったので、親が始めた「たい焼き屋」を結婚して継いだのだけれど、普通のたい焼きだけじゃ売れなくなってきたから、あんこを入れたり、クリームを入れたり、チョコレートを入れたりと今風にアレンジして頑張っている。少しお金が入ったら「居酒屋もへじ」へ呑みにいく、下町に住む明るい男、とイメージしながら演じました。年齢としては若手なんですけど、校長先生にも社長にもタメ口で本音を話すし、不思議な男ではありますね。僕はどちらかというと、スーツをビシッと着て働く感じの役柄が多いので、こういう下町の兄ちゃんで人間くさい役柄は新鮮で面白かったです。

―最後に、視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

今回の震災で、街が流され、避難生活を送る方がたくさんいらっしゃいますよね。
世界地図で見るとほんの小さな一部分、日本地図で見ても小さな部分、だけどね、どんどんズームしていくと、すごくすごく広い地域なんですよね。その中には、たくさんの家あって、たくさんのお店があって、たくさんの人が住んでいて、家族がいて、仲間がいて、絆があったわけですよ。ひとりひとりにドラマがあったはずなんです。だけど断ち切られてしまった。それでも、諦めずに復興に向けて皆が全力で動いている。普段は見過ごしがちですが、自分の身近なところにこそ人情や絆があると思うんです。「居酒屋もへじ」を撮影していて、より強く絆を感じました。そんな温かさや人情をこのドラマで感じ取っていただけると思いますし、下町のほんわかした空気がたくさん詰まったドラマですので、ぜひご覧ください。

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