『居酒屋もへじ』

水谷豊&石井ふく子 第6弾!

インタビュー

松村雄基さん インタビュー

(写真)

―台本を読んだ感想

まず、「こんな居酒屋あったらいいな」と思いました。
居酒屋に通う人たちの下町感がね、すごくいいんです。
僕も生まれが下町なのですが、周りに知らない人がいなかったんです。銭湯に通って、近所のおじさんに「元気か?」と声をかけられ、悪さをすると怒られ、「○○で、△△があったんだって!」と過度の干渉をされ…(笑)。でもね、今思うと、それが心地いいんです。隠し事はないし、さっぱりしているし、楽に生きていけたなあと…そんなことを思い出しました。

―現場に入られていかがですか?

舞台が居酒屋なので、実際には呑んでいないのですが、その雰囲気で和んじゃいましたね。緊張感はもちろんあるのですが、実年齢が下から2番目だったので、なんだか若くなった気がして新鮮でした。
先輩の役者さんたちが盛り上げてくださいますし、とくに六平さんが場を明るくしてくださって、水谷さんがにこやかに見守ってくださって、リラックスして楽しめました。

―演じられているミシン屋さんはどのような人物ですか?

まず台本を読んで、ビックリしました。セリフがオネエ系の言葉遣いなんです。石井先生と清弘監督に確認したら、「女性っぽくセリフを言ってください」とおっしゃいまして…。「男の人が好きな感じですか…?」と確認したら、「女姉妹の中で育っていて、仕草や言葉遣いをしなやかに優しく、女性のような感じで。普通に結婚している設定です」と言われたんですね。そういう役はほとんどやったことがないので悩んでいたら、役者友達に、「思いっきりやるんだよ。自分の思っている10倍、20倍でちょうどいいぐらいだからね」と言われ、吹っ切って楽しめましたね。ただ、特異なキャラクターになるのは嫌だったので、すこし野暮ったいところを残して“下町感”を出せるよう、メイクさんや衣装さんに相談しました。性格的にはとても優しくて、見守り系。校長先生や社長がドーンとしているので、僕の役柄に関しては、下町気質なんだけど、自分から率先しては出て行かず、でしゃばらない、優しい下町のおじさんでいこうかなと、そう思いながら演じました(笑)

―最後に、視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

“こんな居酒屋があったらいいな” と僕自身が思ったように、「居酒屋もへじ」をご覧になった方は、“自分の住む街にもこんな居酒屋がないかな” と探してしまうんじゃないかなと思います。生きていると辛いことも多いと思いますが、心がほんわかして、人の優しさを感じていただける作品になっていますので、ぜひご覧ください。

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