戦評:2016リオデジャネイロオリンピック バレーボール世界最終予選

《女子戦評》

女子WOMAN
【戦評】

5月14日(土):ペルー戦

JPN
3 { 
25-23
25-10
25-14
 } 0
PER
 リオ五輪出場を懸けた最終決戦『リオデジャネイロオリンピック世界最終予選』がスタートした。
前日に行われた練習後の記者会見で、「強い気持を持って、今までやってきたことを出せるようにみんなで頑張りたいと思います」と抱負を語っていたキャプテン木村。日本の初戦は、2000年のシドニー五輪以来の出場を目指すペルー。
19歳のエース、アンヘラ・レイバを中心に若いメンバーがそろい、南米選手権で2位と勢いに乗っているチームだ。

 第1セット開始早々、島村がブロードからフェイントを決め先取点を奪うと、長岡が鮮やかなバックアタックを決めた日本。ロンドン五輪の銅メダリストで結婚、出産を経て復帰したミドルブロッカーの荒木がクイック、ブロックと連続得点で突き放し、8−3とファーストテクニカルタイムアウトを5点のリードで迎える。

 中盤、なんとか巻き返しを図りたいペルーがレシーブで粘りを見せると、白熱したラリーとなる。古賀のスパイクを連続でブロックするなど反撃を開始。
♯8フリアスのサービスエースも出て11-12と1点差に詰め寄ると、またしても古賀をシャットアウトし13-13の同点に。
そこからは一進一退の攻防となる。

 終盤、ペルー♯6ムニョスにサービスエースを許すなど苦しい展開となった日本だが、突破口を切り開いたのはこの日、殊勲の活躍を見せた長岡だった。エース・レイバをブロックで仕留めると、木村がつないだボールを思い切って決め、連続得点を奪いペルーの追い上げを振り切り第1セットを先取する。
 
 続く第2セットもそのままの勢いで臨みたい日本は、リベロ佐藤が必死に拾ったボールを木村がつなぎ、一球一球リオへの思いが伝わるプレーで得点を重ねる。♯12レイバのバックアタックを荒木がシャットアウトし8-3と5点リードを奪う。そこから木村が技ありスパイクで得点、荒木、長岡のサービスエースなど終始、日本のペースでゲームを運びセットを連取する。
 
 第3セット、途中出場の石井のスパイクと荒木のブロックで連続得点を奪った日本。
荒木のブロード攻撃や長岡の絶妙なフェイントで、8-2とリード。ペルーはミスが出てなかなかリズムがつかめず
苦しい展開となるが、反撃を許さない日本は島村のサービスエースで16-8と突き放す。ペルーも大黒柱の♯12レイバが日本のブロックをうまく利用して得点するが、日本の勢いを止めることができない。終盤で好調の木村がブロックで得点するとマッチポイントも木村の鮮やかなスパイクで奪い、日本がストレートで勝利した。
 
 15日に行われる第2戦は、初戦でオランダに敗れたカザフスタンと対戦する。

眞鍋政義監督
「試合前に選手たちには、かなりプレッシャーを感じていると思うが、自分自身、自信を持って、チームを信じて、1点ずつ攻めていこうと言いました。
今日は重点的に練習してきたディフェンスが機能したことがよかったと思います。
スパイクの失点も少なかったこともよかった。
明日、カザフスタンを破り、勢いを付けて必ずリオの出場権を取りたいと思います」

木村沙織
「いよいよ、今日から始まりましたが、初戦、ストレートで勝ててよかったです。
今すぐに切り替えて明日のカザフスタン戦の準備をしたいと思います。
この大会で切符を取ることが目標ですが、この大会を通して1試合1試合、チームの絆が大きくなるように、チーム、スタッフ一丸となって戦っていきたいと思います」
TBSバレブー
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