「運命の人」ストーリー紹介

第2話より

  • 密約を裏付ける機密文書を手に入れた弓成

    (写真) 軍用地復元補償費に関する密約を裏付ける機密文書によると、沖縄返還協定では “ 軍用地復元補償費 ” はアメリカが支払うことになっていたが、事実は日本の肩代わりであり、政府は国民を欺いて密約を結んだこととなる。弓成はニュースソース(※1)を守るため、“ 極秘電信文 ”そのものを掲載せず、“ 解説記事 ” を書くと提案する。
    ※1 情報の出どころ

  • 歴史的スクープを解説記事に!

    (写真) “ 極秘電信文 ”を掲載せず、証拠は伏せたまま、解説記事で密約を示唆し、世論を動かし、佐橋政権を追い詰めるという弓成。見出しは、『沖縄軍用地復元補償費に密約疑惑 佐橋政権の対米辱外交』。

  • 外務省・安西傑経済担当審議官の忠告

    (写真) 「沖縄問題は疑惑だらけ。愛川外務大臣に直当たり(※2)しようと思う」という弓成に、「この件にはあまり立ち入らない方がいい」と安西は忠告する。
    ※2 直接たずねる

  • 社進党・横溝宏からの連絡

    横溝議員から、「力になりたい」と清原を通して弓成に連絡が入る。しかし、「野党の連中は信用できない」と申し出を断る。

  • 「極秘」文書を見つける弓成の妻・由里子

    弓成の書斎にて、「極秘」と書かれた文書のコピーを見てしまった由里子。
    奇妙な不安に見舞われる。

  • 愛川外務大臣、退任

    弓成の解説記事に関して、「情報管理を徹底するように」とアメリカ政府から外務省に連絡が入る。
    「交渉当事者の愛川が疑惑追及の矢面に立たされれば、釈明に苦しむことになる」と、佐橋は愛川にと外務大臣を退くよう告げる。

  • 内閣改造が行われる

    次期自由党総裁候補の福出赳雄が外務大臣。
    田淵角造が通産大臣に任命される。

  • 自由党・小平正良の忠告

    密約の件に関しては深入りしないほうがいい。「虎の尾を踏む(※3)こととなる」と弓成に忠告する小平。
    ※3 非常に恐ろしく危険なこと

  • 福出外務大臣命令

    「外交機密は国家機密であるという事を肝に銘じ、さらなる機密管理の徹底を貫くように」と、安西審議官や吉田アメリカ局長など外務省の役人に伝えられる。

  • 弓成は三度、三木昭子から極秘電信文を入手する

    情報統制(※4)の始まる中、昭子は弓成に極秘文書を渡す。「力になりたい」という昭子に、「君は無理をしないほうがいい」と告げる弓成。
    ※4 発表公開する情報を制限、コントロールすること。

  • 弓成のもとへ読日新聞記者・山部一雄がたずねてくる

    (写真) 「とんでもない爆弾を握っているのなら、一役買わせて欲しい。ネタ元を守るために記事に出来ないのなら、取引材料に使って佐橋総理を退陣に追い込む方法もある。目指すところは同じだ」と弓成に告げる山部。
    しかし、「政局に利用して、密約を闇に葬るようなやり方は嫌いだ。密約の事実を国民に伝えるのか新聞記者の使命だ」と弓成。

  • 密約疑惑を記事にし続ける弓成

    密約追求と住民感情を無視した返還交渉に対する抗議活動が始まる。
    しかし、政府は頑なに密約を否定しつづけ、真実を暴きだすまでには至らなかった。

  • 社進党・横溝宏と対顔する弓成

    (写真) 密約疑惑を記事にするも、真実を暴けず、焦る弓成。そんな折、社民党・横溝から連絡が入る。
    そして、「軍用地復元補償費に関する物証を貸して欲しい」という横溝。
    「『沖縄の痛みは自分の痛みだと全ての人間が感じない限り、この国の未来は暗い』という記事に心を動かされた。一緒にこの国を変えましょう」と熱く語る横溝に、弓成は “ 機密文書 ” の内容を教える。

  • 『1971年12月23日 沖縄問題特別委員会』

    横溝議員は、弓成から伝えられた内容をもとに、政府を追及する。
    しかし、「秘密書簡はない」「交渉は口頭であり、メモや文書は存在しない」と言い張る福出外務大臣と吉田アメリカ局長。

  • 毎朝新聞政治部長・司の忠告

    社進党の横溝に情報を流したのか?と弓成にたずねる司。
    政府もピリピリしている時であるから、文書の取り扱いには注意するようにと司は弓成に忠告する。

  • 弓成と山部、ともに “ 永田町のキャップ ” となる

    毎朝新聞の記者であった弓成だが、異動の内示により、“ 永田町のキャップ ” となる。
    同時に、読日新聞記者の山部も “ 永田町のキャップ ” となる。

  • 三木昭子の不安

    横溝の国会質問をみた昭子は不安になり、「今から会いたい」と弓成に告げる。
    ためらう弓成は、「打ち合わせ中」と昭子の誘いを断るが、窓越しに姿を見られてしまう。

  • 弓成亮太からのプレゼント

    弓成は、妻・由里子には真珠のネックレスを、三木昭子にはスカーフをプレゼントする。
    また、昭子へのプレゼントには「今までありがとう」の文字が添えられていた。

  • 社進党・横溝宏から、再び弓成に連絡が入る

    「政府に密約疑惑を追及したいので、詳細を把握するために、極秘電信文のコピーを預かりたい。文書を衆目に晒すような真似は決してしない」という横溝。しかし、「どう使うかは自分で決める」と申し出を断る弓成。

  • 山部から呼び出された弓成

    米密約の証拠を裏取引の材料にして、福出政権誕生を阻止したい。機密文書を預からせて欲しいという山部。
    しかし、「政局には乗らない」と拒絶する弓成。

  • 弓成と三木昭子との密会

    (写真) 「あなたにとって私は、もう必要のない人間だから避けているんですね」と問う昭子。
    「これ以上、無理をさせたくない。会えば機密文書を期待してしまう」という弓成。
    すると昭子は、「未来は変えられません」と告げ、苦しい思いを胸に、弓成のもとを去る。

  • 極秘電信文を横溝に渡す弓成

    考えた末、焦った弓成は “ 極秘電信文 ” を横溝に渡す。
    「くれぐれも扱いに注意するように」と忠告する弓成。

  • 『1972年3月27日衆議院予算委員会』

    (写真) 横溝議員は、沖縄返還予算への関連質問に立ち、『密約疑惑』を追及する。
    極秘電信文はあったとメモを読み上げる横溝。
    【外務省極秘電信案、総第〇九〇六六号、昭和46年6月9日、吉田アメリカ局長宛、川崎北米一課長発】
    密約があったと糾明する横溝だが、はぐらかす福出外務大臣と吉田アメリカ局長。
    「沖縄返還協定に裏取引は断じてない」と発言する佐橋総理大臣。

  • 極秘電信文を掲げた横溝議員

    (写真) 佐橋総理大臣の言葉に業を煮やした横溝は、弓成から預かった “ 極秘電信文 ” を掲げ、さらに追及する。
    「横溝の文書を外務省に保管する文書と照合して真偽を確かめる」という吉田アメリカ局長。

  • 横溝の行動に、愕然と立ち尽くす弓成

    (写真) 情報源の特定を恐れた弓成は、横溝議員から取り戻そうと焦る。

歯車が狂い始めた弓成。第3話をお見逃しなく!

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