おてんき・かがく

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Q. たつまきはどうしてできるのですか? 小4・女の子
A.

たつまきはものすごくつよい風がふきます。よくテレビで車がとばされたり、ガラスがわれたり家のやねもとんでいってしまうのを見たことあるでしょう?すごくこわいよね。たつまきは日本で1年間に20個ぐらいおきていて、沖縄でも東京の近くでもおきることなんですよ。

では、どうしてたつまきがおきるのか?

それはまだよく分かっていないのです。ただ、たつまきができるときには「にゅうどうぐも」っていうもくもくとしたあのでっかいくもがかならずできます。だからたつまきができるときは雷がなったり、雨がふってきたり、ひょうといって空からこおりのかたまりがふってきたりするんです。

もともとたつまきというのは、にゅうどうぐものなかにとてもつよい風がふいて、地面のあたりに風のうずまきができていることをいいます。だから、にゅうどうぐもがもくもくと大きくなったときにごくごくまれに出来るものなんです。ただし、にゅうどうぐもはふだんからよくできているけど、たつまきはいつもできるわけではありません。それがどうしてなのかはわからないんです。


東京大学海洋研究所:木村 龍治 先生
Q. 季節はなんであるのですか? 小2・女の子
A.

樋口:そろそろ夏になりそうだよね。さいきん朝、太陽がのぼってしずむまでの時間が冬にくらべると長くなっているって感じませんか? 太陽がのぼっている時間が長ければ、とってもあたたかくなって、冬だとすぐ日がしずんじゃうのであまりあつくならないんだよね。太陽が長い間空に出ていれば、空気があっためられたり、大地があたためられたりしてあつくなるわけだ。ぎゃくに冬はあまり太陽が空に出ていないから昼間あたためられた大地もすぐさめちゃうし、もっと北のほうに行くともっとお日さまがでている時間が短くなってしまうんだよね。

関野:それと、赤道にちかいところはほとんど一年中気温があまりかわらないんです。ただ、雨の量がぜんぜんちがうんです。だから雨がふるかふらないか、これを「雨期(うき)」・「乾季(かんき)」いいます。それからアラスカとか北極にちかいところにいくと太陽が一日中でてこないということが何か月も続くのです。ぎゃくにいま6月とかは太陽がずっとしずまないのです。こうしてみると日本はわかりやすい季節のちがいがきちんとあるんですね。


青山学院初等部:樋口善郎 先生・探検家:関野吉晴 先生
Q. 地球と宇宙のあいだにボールをおいたら、ボールは地球におちてきてしまうのですか? 小5・男の子
A.

地球のいんりょくがおよぶひろさは、およそ地球から100万キロメートルです。それよりそとがわになるとこんどは太陽のいんりょくのほうが大きくなります。だからボールがまんなかにういているというのはとてもむずかしいのです。それに、地球はものすごいスピードで動いています。地球が太陽のまわりをまわるスピードは一秒間に30キロメートルにもあるのです。そこにボールをおくのもむずかしいなぁ。ただ、もしボールが地球におちてきたらまっすぐにおちてくると思います。そうしたらボールは、地球の空気とぶつかってもえてしまいます。そのボールの大きさがソフトボールとかバレーボールとかの大きさならば、すぐもえつきてしまうけれど、そのボールの大きさが10キロメートルぐらい大きなものだったら、もえつきないで地球の地面までとどくでしょう。じっさいそういうこともむかしおこっていて10キロメートルぐらいの星が6500万年前にメキシコのユカタン半島というということころにおちてきて、当時いた恐竜がいなくなってしまったということがあります。だから、あまり大きなものが地球にくると地球にすむ生き物によくないことがおこるのです。そういうことをおぼえておいてください。


宇宙科学研究所:的川 泰宣 先生
Q. まるいにじはどうやってでるのですか? 小2・男の子
A.

にじを見るには、空気のなかに雨つぶがなくてはなりません。だから、あなたがにじを見たところは、雨があがっておひさまが出ていても、じつはにじのあるところには、まだ雨がふっていることになります。にじは、晴れているときに見られるものではないんです。

あなたが見たにじは、たぶん上半分のにじだと思いますが、その下の方にも雨がふっていたらにじが見えるはずです。でも、にじの下半分はちょうど僕らがたっている地面でしょう。というわけで、にじの半分は地面さえなければ見られるのです。にじがでるとき、あなたが空のもう少し上の1000メートルとか2000メートルとかにいたら丸いにじが見えていたはずです。

にじは、たいようの光が雨の粒のなかにはいってそれがいちどはんしゃして出てきたものです。だけど、おなじ水の粒でできたくもは、そのつぶが雨のつぶより小さすぎるから、太陽の光が一度入ったとしても外に出てこれないんだよね。だから、雲の中ではにじを見ることが出来ません。


気象予報士:大野 治夫 先生
Q. くもの温度はどれくらいなのですか? 小5・女の子
A.

くもの温度はくものしゅるいによってちがいます。というのも、くもには「こおり」でできたものや「水のつぶ」でできたくももあるんです。こおりでできたくもは1万メートルぐらいのところにあるんですが、これは冬では−30℃とか−40℃とかになります。ぎゃくに夏のくもは0℃ぐらいになるんです。くものしゅるいときせつによっておんどはかわりますが、だいたいは「さむい」とおぼえておいてください。雨は、くものなかで「氷のつぶ」ができて、そこに「水のつぶ」がくっついて、空からおちてくるんだよね。それが地面にくるまでにとけてしまうと雨になるのです。


森田 正光 先生
Q. 台風は、大きい台風と小さい台風とどのようにできているのですか? 小6・男
A.

台風のもとになるのは海のあついエネルギーです。だから台風は南のあたたかい海のほうでできます。南の海であついエネルギーがたくさんあつまると、そこにたくさん雨雲ができて、それがぐるぐるまわりながら台風になるのです。

冬の間は海も冷えているから、台風はあまりこないでしょう。夏になってだんだん海があったまって、台風を日本に運ぶ風がふきはじめると台風がやってくるんだよね。ただ、おなじ台風でも、日本に近いところでできると、台風は大きくなりません。それは、日本に近い海にはあついエネルギーがあまりないからです。ちなみに、きみは大きい台風と小さい台風どちらが好き?

こども:うーんと、どちらかというと小さい台風の方がいいです。

そうだよね。大きい台風がくるとすごく雨がふったり風がふいたりして、けがをする人もでるからいやだよね。日本には、ほんとうに台風がよくきます。あまりにたくさんくるものだから、沖縄から九州にかけての台風のとおりみちを「台風銀座(たいふうぎんざ)」といったりします。

じゃあ、ぼくたちお天気キャスターは大きい台風と小さい台風をどうわけるのでしょうか? それは、台風の強い風がふく広さが広ければ大きな台風、せまければ小さい台風といいます。しかし、気象庁(きしょうちょう)という天気のことをいろいろしらべているお役所では、あまり「小さい台風」という言いかたをしません。

それは「よわい台風」とか「小さい台風」というとみんなが気をぬいて台風のこわさに気を使わなくなってしまうからです。だから、「超大型(ちょうおおがた)」とか「大型(おおがた)」とか大きい方のいいかたはいくつかありますが、小さい方の言い方はあまりないんです。むかしは「ごく小さい台風」などと言っていた時がありましたが、そういった言いかたはやめてしまいました。台風は、大きくても小さくても台風なのです。


お天気キャスター:木原 実 先生
Q. 世の中のものはすべて液体(えきたい)か固体(こたい)か気体(きたい)でできていると学校の先生におそわったのですが、もえている「ほのお」は何体ですか? 小5・女の子
A.

先生におそわったように、本当に世の中のものはすべて気体か液体か固体でできているんですが、ほのおはそのうちの気体にあたります。

まず、もえるものは「マキ」や「あぶら」であるから、液体や固体だよね。それがとても高いおんどになると、そこから気体がでてきたり、液体や固体が気体にかわったりします。それらの気体がもえているようすが「ほのお」なんです。だからほのおも気体なんですよ。。


科学ジャーナリスト:中村 浩美 先生
Q. ロボットは何キログラムぐらいあるのですか? 小4・女
A.

ぼくのところにいるロボットの中で、いちばんおもいものはしんちょうが2メートル68センチ、体じゅうは250キログラムありました。すごくおもいのですね。どこかにはこぼうとするととってもたいへんで、いちどバラバラにしてからはこばないとだめですね。しかも、トラック1台ではぜんぶのらないんです。だからなん台ものトラックにべつべつに分けてのせるんです。ちなみにこのロボットは「マイコンくん」という名まえで、1970年に大阪(おおさか)でばんこくはくらん会をひらいたのですが、そこにいったんです。そして、小さいロボットになると、しんちょうが110センチメートルで、たいじゅうは44キログラムの「工芸一郎(こうげいいちろう)くん」がいます。いまゆうめいな「アシモくん」は、しんちょう120センチメートルで体じゅうは43キログラムです。これでも、昔よりはきかいのせいのうがよくなって、どんどんかるくなってきているんですよ。ちなみにドラえもんは、どうなんでしょうか? 大山先生おしえてください。

大山先生:ドラえもんは、体じゅう・しんちょう・おなかのまわりがぜんぶいっしょで、体じゅう129.3キロ、しんちょう129.3センチ、そしておなかのまわりも129.3センチです。


財団法人日本児童文化研究所:相澤 賢一郎 先生
Q. 天気予ほうであたたかいといっているのに、外に出るとさむいときがあるのですけど、どうしてですか? 4歳・女
A.

たしかに天気予ほうで「今日はあたたかいです。東京は19度です。」と言いますよね。でも、これが夏だとすると、19度はとてもさむいよね。天気予ほうで「今日はあたたかいですよ」と言うのは、去年やそのまえの年の今日にくらべてさむいかあたたかいかだったり、「きのうにくらべるとあたたかいですよ」ということなんですね。

いまは3月だから、コートやセーターをきたりしますよね。そのかっこうで外を出てみるとあたたかくかんじますよ、ということなんです。あとは、風がふくかふかないかということも、人があたたかいかどうかをかんじるときにすごくかんけいするんです。だから風のふきやすいところに出かけるときは、天気予ほうとちがう温度をかんじるかもとおもってくださいね。

それにまえの日に外に出なかったときも、天気予ほうとちがうようにかんじるかもしれません。ちなみに、気おんは日のあたらないところではかっているので、もしかしたら天気予ほうよりもあたたかくかんじるかもしれませんね。


気象予報士:大野 治夫 先生
Q. ロボットはいつどこでだれがかいはつしたのですか? 中1・男
A.

じつは、「ロボット」ということばをつくったのは、かがくしゃではないんですね。戯曲(ぎきょく)といって、おしばいの台本をかく人でした。チェコスロバキアという国のチャペックという人が、「人造人間(じんぞうにんげん)」というおしばいを作って、その中ではじめて「ロボット」ということばをつかったのです。およそ1920年のおはなしです。

ただ、にんげんやどうぶつの形をしたきかいを作ろうとした人はもっとまえからいました。たとえばギリシャじだいのギリシャしんわの中にもそういうものがでてくるし、日本のむかしのおはなしにもでてきます。日本では江戸(えど)じだいには「からくりにんぎょう」というものがありましたし、ヨーロッパでも とけいににんぎょうがついているものもありました。

たぶん、おおむかしからにんげんはじぶんたちのようなきかいをつくりたいなぁとおもっていたんでしょうね。それから、工場ではたらくようなロボットは20せいきなかばの1950年代に出てきました。

ちなみに「ロボット」ということばは、せかいじゅうでつかっています。

いまはロボットでも、「じどうきかい」といって、にんげんがちょくせつうごかさなくても、めいれいにしたがってうごいてくれるきかいをつくりだしていますが、そのうち「じりつきかい」といって、ほんとうににんげんの手をはなれてうごくきかいがでてくるかもしれません。そうなれば、鉄わんアトムやドラえもんのようなロボットがでてくるかもしれません。


ロボット博士:橋本 周司 先生

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