聞き込みは、大体捜査一課が行うことが多いですが所轄もやります。ただ事件発生の中心部周辺は有力情報がある可能性が高いので、捜査一課のベテランで固めます。所轄も中心の捜査をしたいと思いながらなかなかさせてもらえないんですね。事件現場からは少し輪を広げたところをやるんです。
というのも捜査一課長や現地指揮官にしてみれば、力量も分からない所轄刑事を使うより、自分の側近の、信頼できる刑事を使ったほうが安心感があるわけなんです。万が一聞き逃しがあって、そこに有力情報が埋まっていたとしたら半永久的に犯人に到達できなくなる。検挙するかしないかは雲泥の差ですから、そういうことを防ぐためにもやむを得ないことではあるんですよね。