『小さな巨人』の警察監修で参加しています大澤です。
「警察監修」とはどんなことをしているのかというと、ドラマをよりリアルにしたいということでしたので、今回は台本を作る段階から参加して、ストーリーの流れやセリフ、「こんなこと言わないよ」とかバンバン意見を言わせていただいてます。だから、かなり本物に近づいていると思いますよ。
「本庁本部と所轄、一番どこが違いますか」と聞かれれば、僕は「プライド」と答えます(僕は、ですよ)。捜査一課の刑事の方が所轄よりプライドが高いですね。「俺は捜査一課の警部だ!」というプライドがあるからこそ、よりしっかりやらないと!という気持ちにもなりますし。
例えば、捜査一課の刑事が、捜査本部を設置して所轄に行くと「階級を一つあげろ」と先輩から言われるんです。これは代々続く伝統みたいなものですかね。つまり、警部補の人間が捜査本部に行けば警部、警部なら警視だと、そのくらいのプライドをもってやれということです。
常に所轄の精神的にも優位に立たないと、所轄の指揮が取れないですからね。そういう風に先輩方から仕込まれて、捜査本部では捜査一課が1から10まで仕切ります。所轄にしてみれば助かる反面、面白くはないですよね。