『現場レポート』by. WEB staff：金曜ドラマ『コウノドリ』／金曜よる10時

第5話はいかがでしたか？

それぞれのママが対照的でしたよね。
七村ひかるママは元気な赤ちゃんを。
西山瑞希ママの赤ちゃんは、お腹の中で眠ったまま。
超低出生体重児の赤ちゃんに戸惑うご両親もいる。

この5話の撮影は今作コウノドリでも、最も涙が多く見られた撮影でした。
監督も「なかなか台本を開けない」と沈んだ表情。

ママのお腹の中で眠ったまま、外の世界に出てきたあかりちゃん。
「いつもどおりのお産。明るいお産にしたいじゃない！」と劇中で小松さんは言っていましたが、演じる羊さんはカットがかかると「明るくいなくちゃ！笑わなきゃ！って思ってるけどなぁ…」とまた切ない表情。

その表情もそのはず、切なさと涙の入り混じるこの撮影現場はいまだかつて感じたことがないほど、ずしんと重い霧のようなものに包まれている感覚。
普段は、念入りにリハーサルをするチームですが、この回だけはリハーサルも1回程度で済ませるとすぐに撮影に。
繰り返さないことで研ぎ澄まされた感情がダイレクトに伝わり、スタッフ・キャスト。そしてもちろん視聴者の皆さんの心によりズシンと届くお話になっていたのではないでしょうか。さらに、演じている皆さんの精神的にも体力的にも消耗しすぎることがなく撮影が進んだような気がします。
瑞希ママを演じていた篠原ゆき子さんは、半日ぶっ続けでサクラの告知から出産までを演じられました。休憩中も瑞希ママの感情そのままでとても切ない表情をされていたのが印象的。
撮影が全部終わり「篠原ゆき子さん、本日撮影は以上です！」とスタッフから声がかかると、ベッドの上に突っ伏しで「ああーーー終わったー！」と全開の伸びとその日、一番の満面の笑みを見せてくださいました。
そして、スタッフ全員から拍手。なんとも救われた一瞬でした。

撮影に終わりは来ますが、実際に瑞希ママと同じ体験をしたママさんは今も生活をしているんですよね。
ドラマで、それぞれのママさんがちょっとずつ少しずつ一歩足を踏み出したところです。
これから新しい人生で何が待っているのでしょう。

さて来週の6話、
峠田Pのブログによると、2年ぶりの死戦期帝王切開のオペ。

研修医を経て専門医になった下屋先生が、また一段大人の階段昇っちゃうある転機が訪れます。

『コウノドリ』第6話は11月17日（金）よる10時から放送です。

久々に救命の加瀬先生も登場しますよ♪