過去の放送内容

2020年6月の放送内容

車椅子バスケットボール大和田洋平選手と東北伝統の染物会社の代表・伊藤純子さんとの対談を1ヶ月に渡ってお届けします。

大和田洋平
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大和田洋平 - 車椅子バスケットボール選手 (ラッセル岩手 所属)

岩手県滝沢市在住 30歳
23歳の時にスノーボードの事故で脊髄を損傷して車椅子生活に。
歩けなくなって絶望感に苛まれていた頃、地元の車椅子バスケットチームの選手に誘われ、車椅子バスケと出会う。
巧みに車椅子を操り、激しさとスピードで魅了するプレーで活躍し、キャプテンとしてチームを全国大会へと導いた。
車椅子バスケを通じて自分がどこまで変われるか、その可能性に挑戦したいという。
競技の傍ら、伝統建築を手がける大工職人としても活動中 (※岩手の杢創舎の社員)。
その腕前は、大工の技能五輪で表彰されるほど。
車椅子ながら技能指導員の資格をもち、後輩の指導にもあたっている。

伊藤純子 - 伊藤染工場 代表

岩手県花巻市在住 61歳。
大正10年創業 「伊藤染工場」 の3代目
伊藤さんは、「印染」と呼ばれる伝統の染め技法を受け継いでいる。
お店の看板となる「暖簾」、お祭りの「袢纏」、大漁を祝う「大漁旗」など、印染の染物は、日本人の生活の一部を彩ってきた。
特に力を注いできたのが、釜石、気仙沼、石巻などの東北の漁師たちのために大漁旗を作ることだ。
色鮮やかな旗は、漁師たちを励ますと共に、今では復興のシンボルとなっている。
大漁旗は、漁への祈りと感謝が込められ、漁師の心意気をも映し出すといわれる。
だが、東日本大震災は、津波で漁師たちから多くの大漁旗も奪った。
伊藤さんは、漁師たちから「大漁旗なしには漁に出られない」との声を聴き、すぐに旗づくりを再開したという。
伝統産業が衰退していく中、旗づくりも順風満帆ではない。
伊藤さんは、下絵づくりや型染めに最新技術を導入しながら、新しいものづくりに挑戦している。

6月の放送ラインナップ

6月3日
運命の出会い
6月10日
東北の復興
6月17日
逆境を乗り越える
6月24日
飽くなき好奇心

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