毎週日曜よる9時
このコーナーもついに最終回となってしまいました。
行政書士事務所には様々な相談のお問い合わせがあります。その中には 「 先生、不動産の登記をお願いします。」 とか 「 裁判になった場合も先生にお願いできますか?」 というようなものもあり、行政書士の業務外の案件が入ってくることも珍しくないのです。
こういった場合、懇意にしている司法書士や弁護士の先生にお願いをしたりするのですが、お客様としては、行政書士 も 司法書士 も 弁護士 も 税理士 も、どの資格の先生が、どんなことを出来るのか、分からないですよね。
ということで、今回は簡単に 「 資格 」 の分類を整理しておきましょう。
まず、「 弁護士 」 ですが、この人たちは司法試験 (新・旧) を通過し、司法修習を終えた法律のエキスパートです。イメージとしては、法廷に立てる人とか、裁判が出来る人、本人を代理して紛争の相手方と直接交渉できる人です。
最近では、テレビ番組でも見る機会が増えてきましたね!
次に 「 司法書士 」 ですが、確かに簡裁代理権はあるのですが、なんといってもメインは 「 登記 」 です。登記には大きく、不動産登記と商業登記があります。依頼者に代わって登記をしてあげることが出来るの?ですね。したがって、不動産の名義変更等を頼む場合には司法書士の先生にお願いすることになります。
では 「 行政書士 」 はというと……
役所に提出する書類を代行してあげることが主な仕事になります。建設業の許可申請であるとか、風俗営業の許可申請であるとか、事業を行うにはこの許可申請がつきものですから、これから起業される方や経営者の力強いサポート役なのですね!
最近では、離婚や相続についても扱う行政書士事務所が増えてきましたが、あくまで書類の作成をしたり、それに基づいた相談をするのであって、本人を代理して相手方と交渉をしたりすることは業務としては出来ません。
その他には、特許や商標に関してのエキスパートが弁理士、人事労務関係は社労士、税金に関しては税理士です。行政書士として仕事をする上でも、どの資格で何が出来るのかをよく知っていないとお客さんにさっと紹介してあげたり出来なかったりします。
みなさんも是非、この機会に簡単にそれぞれの 「 資格 」 のイメージを持っておきましょう ☆
※ すべて2010年3月現在の情報です 協力:(株) 東京リーガルマインド