木曜よる9時
ある夜、撲殺された男性の遺体が公園で発見される。その男の名は、一之瀬克也(小西雄)。教材販売員をしていて、遺体が発見された公園と隣接する学校は、彼の出身母校である栄翔学園だった。しかも一之瀬には、教材を売るために栄翔学園に裏金を渡した疑惑があるという。
この学校に狙いを定めた岸森(遠藤憲一)は、「ヤナギ探偵事務所」を訪れトカゲ(松田翔太)に栄翔学園への潜入捜査を依頼する。英語教師を装って学校に潜入し、贈収賄と殺人の全容を解明する。それが今回のトカゲの使命だ。
学校に潜入したトカゲは、職員たちの着ている洋服や装飾品を細かくチェックし、三雲校長(岩松了)と二宮(笠原秀幸)の羽振りがよく、贈賄の可能性があるのはこの二人だと目星をつける。
さらに教壇に立ったトカゲは、四条(西山潤)がクラスメイトからイジメにあっている現場を目撃する。その首謀者は志田花音(吉田里琴)。しかし、学校側は「学校内にイジメはない」と、その事実を隠そうとする。
そんな中、四条が倒れて保健室に運ばれた。イジメのストレスによる過呼吸が原因だと校医の雨宮(西田尚美)は言う。そして雨宮は学校側がイジメを認めない理由をトカゲに話し始める…。
さらにこの学校では10年前に屋上から生徒が落ちて亡くなるという事故が起きたことを知る。そのため、一之瀬の死は過去からの復讐では、とも囁かれているのだった。
一方、警視庁では寺島(松岡昌宏)と洋子(ミムラ)が、一之瀬が勤務していた会社を訪れ、隠し帳簿について問い詰めていた。
なかなか進まない潜入捜査に痺れを切らした寺島と洋子は、トカゲに内緒で二宮に揺さぶりをかけることに。しかし、トカゲはそれを見逃さなかった。
動揺した二宮は、三雲の元を訪れた。屋根裏からその様子を覗いていたトカゲは、校長室にものものしい金庫が置かれていることに気付く。そして3つの数字をあぶりだしたトカゲは、その数字で完成する6桁の暗証番号を探すよう、助手の香里(蓮佛美沙子)に命令する。