このドラマのお話を聞いたときに感じたことというと?
合唱をされているみなさんには失礼な言い方かもしれませんが、合唱部というと、ちょっと地味な印象がありました。一般的なイメージとしても、派手さはないと思うので、それをどうドラマとして描いていくのだろうと思いました。ただ、こういった学園ドラマで生徒として演じられるのは、限られた年代、今しか出来ない貴重な役だと思うので、出演するのが楽しみでした。
今回演じられる引田里奈という生徒はどんな人物でしょうか?
キャラクター設定としては、周りの空気を読んで1軍にしがみついている女の子という感じですが、第1話で合唱部に入ってからは、スクールカーストというものから解放されたと考えています。合唱部に入部したことで好きな歌を毎日歌えて、楽しく学校生活を送っていると思います。
そんな里奈を演じる上で気をつけているポイントというと?
特にはありませんが、とにかく開放していこうと思っています。思ったことがあったら、とりあえず行動して言葉にしてやってみるということを考えています。あとは、あえて周りの空気を読まないとか。以前、監督が「中心人物に対して、常にみんなが話を聞いているわけはないよ」ということをおっしゃっていて、私もそう思っていたので、その場で感じたことはやってみるようにしています。もちろん、シリアスなシーンなど、必要に応じて周りと合わせることは大切なことですけど、とにかく感じたことは表に出してみようと。
合唱の練習についてはいかがな感じですか?
第1話で歌った「Over Drive」に関しては、クランクインする前から練習が始まっていたので、しっかり練習する時間がありましたが、撮影が始まってからは、その合間に練習してすぐ本番という流れなので、慌しくはありますね(笑)。
ソプラノパートでリードを務めているお気持ちというと?
「Over Drive」は、里奈が好きな曲ということで、話の流れとして主旋律を歌うのだなと思っていましたが、実は、それ以降も自分がリードを歌うとは予想していなかったです。合唱のパートとしてソプラノを担当していますが、まさか自分がメロディーを歌っていかなきゃならないなんて思っていなかったので、すごくプレッシャーを感じています。正直言って、自分の歌っている声があまり好きではないのですが、みなさんに喜んでいただいているのなら、これからもがんばって歌わせていただきます。
撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?
年齢が近いということもあって、いつも賑やかな感じです。顔の表情を変えるアプリがあって、スマートフォンを使ってみんなで写真を撮ってよく盛り上がっているのですが、実は撮った写真よりも撮っているときの変な顔の方がすごくおもしろいと思うんです(笑)。
主演の芳根京子さんほか、共演者の印象というと?
芳根さんは、いつも走っているような感じです。城田さんは、どんな方なのかな…? 思っていたのですが、初めてお会いしたときからとにかくテンションが高くてビックリしました(笑)。とても優しくて、撮影の合間にいろんなアドバイスをしてくださいます。神田さんは、あまり一緒のシーンがなくて、たくさんお話できていないのですが、私服とか仕草がすごく可愛いんです。それと、第4話の合唱シーンの練習をしているとき、「Are You Ready?」って掛け声が上手くできなかったんですけど、撮影で上手くできたとき「掛け声のところ頑張ったね!」といってハグしてくれたんです。神田さんも、周りにすごく気遣いしてくださってとても優しい方です。
これからの撮影や展開で楽しみにしていることはありますか?
今後、みんなの恋愛観をテーマにした話があるそうなので、それはちょっと楽しみです。もちろん、役の上での話ですけど、私も女の子なのでそういった恋愛話には興味があります。
最後に、このドラマのどんなところを観ていただきたいですか?
このドラマって、良い意味で先の展開が読みやすくて、誰にでも安心して観ていただけるものだと思うんです。
正統派の青春ドラマとして、ご家族のみなさんで楽しんでいただけると嬉しいです。