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磯山Pの撮影日記

vol.01

2012年10月9日

8月9日
いよいよ『大奥〜誕生[有功・家光篇]』のクランクイン当日。
滋賀県大津市にある三井寺にてロケーション。
この場所は、2010年『大奥』(二宮和也さん主演)でも、2012年12月公開の『大奥〜永遠[右衛門左・綱吉篇]』でも「江戸城が見える丘」としてロケで使わせてもらった。
リアルでは、琵琶湖を望める絶景ポイントだが、金子Dの設定では、愛宕くらいの場所、というつもりらしい…(毎回、CGで塗り替えています…)。
当日は34℃くらいある猛暑日で、堺さん、田中くん、駿河くんの三名は、特殊メイク「坊主頭」初日でもあった。どんなに氷のうで冷やしても、もみ上げ部分が汗で膨らんでくるくらい暑い。
連続ドラマのクランクインは、何度経験してもふわふわと落ち着きが無く、それでいて、なんとなくワクワクもする。プロデューサーをやっていて、一番楽しい瞬間は(あくまでも私にとってであるが)、役者さんたちが衣裳を身にまとい、立ち位置に立って、初めてセリフをいう「ドライリハーサル」というのを見るときと、編集したVTRに初めて音楽や効果音がついたものを仮で見せてもらうとき、の二つである。
前者は「こういう方々にこのようなキャラクターを演じてもらう」という最初の構想が、後者は「こういう感じの番組を作りたい」という最初の構想が、それぞれ初めて形になる瞬間だからである。何ヶ月、時には何年にもわたる、もろもろの交渉ごとや、調整がある形に落とし込まれる瞬間でもある。『大奥』は、最初の映画の公開が2010年10月だったが、企画自体の開発が始まったのは、2005年だった。およそ7年もこの企画に携わっている者としては、僧侶姿の三人のお芝居を炎天下で見守りながら、「あー、ここまで長かったわー」と思いながら、でも三人の雰囲気がとても良いので、「結果、今、こうしてこのシーンを撮れていることに感謝だなー」とも思う。

初日を通して、特殊メイク「坊主頭」での猛暑ロケは、想像以上に厳しいことをスタッフ・キャスト全員が実感した。移動の車のなかでも、堺さんたちは眠れないし、現場でも首の動きはもちろん、芝居で作る表情にも制限が出来てしまう…(メイクの境目がしわになってしまうため)。このあと1ヶ月ほど、この特殊メイクでの芝居の悪戦苦闘は続くことになる…。それは、また次のお話で…。

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