放送内容
世界で最も世界遺産が多い国、イタリア。その数、何と58!その中から厳選した13か所を、空から撮影した特別企画「空から見るイタリア」。地中海とアルプス山脈に囲まれたイタリアの個性豊かな世界遺産を、2週にわたりお届けする。空からイタリアに迫ると、南北に細長い国土で、土地ごとに多様な自然と文化が育まれてきたことが見えてきた。後編はローマから南の世界遺産を空から巡る。
2000年 噴火し続ける火山
地中海に、いくつもの火山島を浮かべるエオリエ諸島。中でもストロンボリ島は、世界一活発な火山のひとつとして知られ、毎日数十分ごとに噴火している。記録によれば、少なくとも2000年前から噴火を続けているという。空から噴火の瞬間を捉えた。
地中海の覇者
2000年前、地中海を支配していたローマ帝国。そのシンボルがコロッセオである。完成は西暦80年。当時最先端の娯楽の場で、今でいうスタジアムだった。人気は剣闘士と猛獣の戦いで、アリーナの地下には猛獣の檻があり、ライオンなどが出番を待っていた。
世界一美しい海岸
世界一美しいと言われるアマルフィ海岸。ほとんど平地が無い土地で、人々は崖や急斜面に家を建て暮らしてきた。中世には、海岸沿いの小さな街が一緒になり共和国をつくり、地中海交易で成功。そのため、陸の孤島のような土地に、早くから異国の文化が伝わった。
ローマ帝国より古い文明
ローマの郊外に、円形の巨大建造物が点在する謎の遺跡がある。それらは、ローマ帝国より古い文明が残したものだった。正体は、イタリアの先住民エトルリア人が残した墓。驚くことに、一枚岩をくり抜きつくられおり、内部には死者の生前の家が再現されていた。