放送内容
「砂海」とは砂丘が大規模に広がっているものを指す。ナミブ砂海の面積は東京都のなんと14倍にも上る。雨はほとんど降らず日中は気温40度。一見、生き物の気配は感じられない過酷な世界である。自然遺産は4つの登録基準を1つでも満たせば登録されるが、ナミブ砂海はそれをすべて満たしている。今回は自然遺産の基準を通してナミブ砂海の魅力を探る。実は多様でユニークな生き物の宝庫であることがわかり驚きの連続である。
類まれな自然美
理屈抜きの登録基準が、美しいかどうかというもの。ナミブ砂海は広大に広がる砂丘が自然美を生み出している。風によって刻一刻と姿を変えながらもその美しさは他のどこにも無いものなのだ。
生物の多様性
砂だけの大地はよく見ると、多様な生き物が棲んでいる。何もいるように見えないのは、日中は暑さを避けて砂に潜ったり、日が落ちて涼しくなると出てくる夜行性の生き物が多いためだ。彼らは行動もユニークだった。
特別な地形の形成
ナミブ砂海が特別なのはその成り立ちにあった。その砂のルーツははるか彼方南アフリカの東側の山脈。山の岩が崩れて砂粒となり、川に運ばれ、海流に乗って運ばれた。さらに風で内陸に運ばれながら鉄分が付着、酸化して赤い砂丘となる。
特別な環境に適応した生態系
灼熱と乾燥という過酷な環境ながら、生き物は進化することで適応してきた。特別な環境に置かれた彼らは、特に珍しい生態を見せてくれる。目を引くのが、生きていくのに欠かせない水を得るため、「朝霧」を利用する特殊な術を身に付けたものたちだ。