「運命の人」ストーリー紹介

第6話より

  • 証言台に立つ弓成亮太

    「外務省機密漏洩事件」の初公判が始まった。
    罪状認否(※1)で弓成はまず、情報源を秘匿出来なかったことを昭子に詫び、続いて三木昭子との関係をタテに情報の持ち出しを強要していないと告げる。さらに、沖縄密約に関する機密を漏らすように“そそのかした”として処罰しようというのは、政府の密約を国民に知らせる為に行った新聞記者の取材活動を罪に問う点で納得出来ないと言い、本来裁かれるべきは国民を欺いた佐橋政権であると主張する。
    ※1:被告人が起訴状に書かれた罪状を認めるかについて行う説明。

  • 証言台に立つ三木昭子

    両肩を震わせ、言葉を発することも出来かねる様子の昭子。
    震えを帯びたか細い声で、「起訴状に書かれた事実は、その通り間違いありません」とメモを読み上げる。

  • やつれ果てた昭子

    (写真) やつれた昭子の姿に傍聴人は同情の眼を向け、事件の本質は政府の密約であるという弓成の主張をかき消し、男女関係こそが事件の本質であるかのように印象付けた。

  • 意見陳述が始まる

    (写真) 沖縄返還の裏事情を暴かれた佐橋前総理の意趣返し(※2)と言っても過言ではないという大野木弁護士。
    一方、三木昭子は心身ともに不安定な状態であり、第二回公判以降不出頭の許可を得る。
    大野木弁護士が創り上げた権力の報道弾圧を問う空気を、坂元弁護士は再び男女問題を問う空気へと導いた。
    ※2:復讐

  • 由里子を気遣う大野木弁護士

    初公判を気にかける由里子。
    公判後、大野木弁護士は、弓成の意見陳述が素晴らしかったこと、色々な報道があるかもしれないが気を強く持って戦おうと由里子に告げる。

  • ワイドショーを見る昭子

    自身が報道されたワイドショーを見る昭子と坂元弁護士。
    「貴方には芝居の才能がある」と坂元弁護士。無表情の昭子。

  • 毎朝新聞社にて。意気揚々と働いていたことを思い出す弓成

    紙面づくりに追われている光景を眩しそうに見詰める弓成。
    恵比寿販売部長の “報道の自由を訴えている間、販売店の人間は他紙に取られた客を取り戻そうと朝から晩まで這いずり回っている。裁判費用もそこから出ている”という言葉に、心が痛む弓成。

  • 三木琢也の告白

    (写真) 『週刊ジャーナル』の鳥井裕三は、三木琢也に“事件の真実を問うてみないか?口を閉ざしていては、汚名は晴れない”と手記を書くようにと薦める。
    そして発売された週刊誌には、昭子が死んで詫びたいと剃刀や睡眠薬を買い込んだこと、弓成とのホテルでの生々しい様子がまことしやかに語られていた。弓成を貶めるためならいくらでも協力すると、琢也は鳥井に告げる。

  • 坂元弁護士事務所で働く昭子

    枝川率いる「女性運動団体」を追いかえす坂元。
    “全ての女性のために戦っているわけではない”と枝川の主張を滑稽だという昭子。
    坂元弁護士の妻・千恵子は、「好きになった相手に利用されて、復讐のために戦っている」と昭子に指摘し、からかうように笑う。

  • 第二回公判が行われる

    心身の消耗を理由に三木昭子は不出頭。

  • 検事による冒頭陳述

    ロ森検事の冒頭陳述は、酒を大量に飲ませた昭子を無理矢理ホテルに連れ込み、帰りたいと懇願する昭子に対して、弓成は力ずくで思いを遂げ、散々弄んだ挙句、機密文書の持ち出しを強要したというものであった。
    検察は風俗小説まがいの表現で、取材方法の違法性を立証しようとするが、全ては事実とは違っていた。

  • 大野木弁護士による冒頭陳述

    男女関係一色の空気を変えるべく、刑事事件では異例の弁護側冒頭陳述が申請される。大野木弁護士は、男女関係を問うものではなく、国家機密と国民の知る権利について論じるべきだと強い口調で述べた。

  • 安西審議官の記事を読んだ弓成

    (写真) 三木琢也は、告白手記の第二弾を発表。
    その記事の中には、安西審議官が酒びたりの日々であるということも掲載されており、弓成は動揺する。

  • 安西邸を訪ねる弓成

    (写真) 安西に申し訳ない気持ちでいっぱいの弓成は、安西邸を訪ねる。
    「沖縄の人を想ってやったことなのか?だたの功名心からなのか?」と問う安西に、「日本の未来のために選択したことであり、安西さんとの長年の友情を汚すようなところは一切ない」と深く詫びる弓成。

  • 弓成を訪ねる山部

    山部は、三木琢也に手記を書かせた鳥井は、昭子の弁護士である坂元と繋がりがあるようだと弓成に知らせる。また、佐橋前総理の様子が妙であることを話し、昭子を引きずり出して厳しく追及すべきだと助言する。
    しかし弓成は、「彼女に会っていなければ、密約を明らかにすることは出来なかった。記者としては感謝している」と山部に告げる。

  • 家族の闘い

    (写真) 弓成の次男・純二は、父親のことを“ハレンチ記者”と言われた悔しさから、同級生を殴ってしまう。怪我を負った生徒と母親に頭を下げる弓成と由里子。原因が自分にあると悟り、いたたまれない弓成。

  • 弓成との夜を思い返す昭子

    (写真) ウィスキーを飲みながら、週刊誌の記事を読む昭子。
    弓成との夜を思い返す。そして、弓成の写真が掲載された記事を破り、火をつけ、じっと見つめていた。

  • 北九州の実家へ戻る弓成

    第三回公判を数日後に控えている弓成だったが、由里子や子供たちのためには“自分が傍に居ないほうがいい”と、北九州の実家へ帰ると言い出す。そんな弓成に、「それは最初から分かっていたことじゃないですか。一緒に乗り越えようとしてきたんじゃないですか」と迫る由里子。しかし、何も応えられない弓成は、由里子を避けるかのように出て行った。空虚な失望感が押し寄せる由里子。

  • 坂元弁護士事務所を訪ねる「週刊潮流」の松中

    週刊潮流の松中記者は、「事件の真実を書きたい」と坂元のもとを訪ねるが、追い返される。
    松中に何かを感じた昭子は、こっそり自宅の電話番号を手渡す。

  • 大野木弁護士を訪ねる由里子

    (写真) 弓成が北九州の実家に帰ったことを知らせた由里子。「主人は逃げたんです」という由里子に、大野木は「夫婦として無理なら、新聞記者・弓成亮太の同志として支えることは出来ませんか?」と説得する。「頑張ってみて、無理ならば、その時は責任を持って離婚訴訟を引き受けます」と、大野木は優しく由里子を見詰めた。

  • 由里子を心配する鯉沼

    (写真) アメリカから戻った鯉沼は、半年前に「こんな時こそ、亮太さんを支えるべきだ」と言ったことを後悔していると告げる。そして、“由里子が幸せになる道を探してもバチは当たらない”と、由里子を思いやりつつ自身の秘めた思いを伝える。

  • 弓成への伝言を頼む山部

    山部は、「弓成に伝えてほしいことがある」と由里子に伝言を頼む。そして、「佐橋総理、外務省、検察、週刊誌、あの女にも負けることになる」と由里子を奮起させる。

  • 松中と接触する昭子

    (写真) 週刊潮流の松中から連絡が入った昭子は、連絡を待ちわびていたかのように出向く。

  • 弓成を案ずる父・正助と母・しづ

    帰省したままの息子・亮太を案ずる父・正助と母・しづ。やるせない思いで日々を過ごしていた。

  • 帰京しない弓成

    (写真) 第三回公判を翌日に控えても帰京しない弓成。
    毎朝新聞の司と清原、大野木を含めた弁護団は、“弓成が出廷しなければ、判事の心証が悪くなる”と心配する。

  • 山部からの伝言

    由里子は弓成のいる北九州を訪ね、山部から預かった伝言を話す。
    それは、小平外務大臣の配慮で、安西が次官を飛び越してアメリカ大使に抜擢されたという内容だった。

  • 新聞記者・弓成亮太を支えるという覚悟

    (写真) さらに由里子は、「外務省の人間は守られるが、弓成は自らの手で自分を守るしかない」と山部が言っていたと話す。
    しかし弓成は、「信念を貫こうとするほど、周りに傷ついていく人間が増えていく。そんな闘いを続けていく事に意味はあるのか?」と塞ぎ込んだままであった。「国のまやかしを暴いて真実を伝えることが世の中を変えることだと考えて新聞記者を志したのでないのですか?私は貴方に新聞記者でいて欲しいんです」と強く訴える由里子。
    そして弓成は…。

  • 吉田前アメリカ局長と森検事の打ち合わせが行われる

    吉田前アメリカ局長は、森検事と資料を前に念入りに打ち合わせを行っていた。
    十時警視庁長官は「国会でも密約を否定し続けたエリート中のエリートであり、肝心な箇所は貝のように口を閉ざしますよ」と佐橋前総理に報告する。

  • 佐橋前総理の事情

    (写真) 「平和裏に沖縄返還実現を成し遂げた功績から、佐橋前総理にノーベル平和賞を与えようとする動きがある」ことを掴んだ山部は、静かな怒りを覚える。

  • 東京へ戻る弓成

    (写真) 暗い空に朝陽が昇る光景を見ながら、弓成は東京へと戻った。

  • 第三回公判が始まる

    (写真) 第三回公判を迎え、吉田前アメリカ局長が出廷する。
    弓成も大野木弁護士と共に出廷する。
    そして、外務省との負けられない戦いが始まった。

”沖縄返還に密約があったかどうか”を争点に本質論で裁判の流れを作る弓成側。
一方検察側は、男女関係をもとにした”そそのかし”が弓成と三木昭子の間にあったかどうかを争点に裁判を進めようとしていた。法廷での赤裸々な尋問は世間の注目を集め、弓成の妻・由里子や昭子の夫・三木琢也ら周囲の人々はそれぞれ複雑な思いを抱く…。そして、ついに運命の判決が!!
第7話をお楽しみに!!

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