「運命の人」ストーリー紹介

第5話より

  • 男女関係を認めていた弓成

    起訴状にかかれた「ひそかに情を通じ」という言葉は、全社あげて他紙にも呼びかけて、弓成を擁護してきた毎朝新聞の一同を、“裏切られた”という悔しさに震えさせた。
    弓成は、釈放当日に男女関係について認めていた。

  • “男女関係”について、把握していた毎朝新聞社の上層部

    弓成と昭子の男女関係に関して、弁護士から報告を受けていた毎朝新聞社の上層部たち。弓成は恋愛関係を利用して書類を持ち出させたのではない。密約究明と男女関係は別次元の問題であると久留主筆は、荒木と清原に説明する。

  • 三木家を出たいと告げる昭子

    「夫と話してもどうにもならない、一人になりたい」と、昭子は家を出る決意を弁護士の坂元に告げる。
    納得できない琢也は、弁護士の坂元に「勝手な言い草だ」と怒りをあらわにするも、昭子は精神が不安定なので「今は静かにしてやるのが一番」と逆に説得される。

  • マスコミに追い掛けられる由里子

    たくさんの記者が詰め掛け、インターフォンは鳴り止まず、取材を依頼する電話も絶えない日々。由里子は一人、耐えていた。

  • 弓成の休職が決まる

    (写真) 起訴状が発表された、昭和47年4月15日。毎朝新聞の夕刊には、『本社見解とお詫び』と題して、情報源である三木昭子への謝罪、毎朝新聞内での人事処分が記されていた。
    久留主筆、牧野編集局長、司政治部長は降格、弓成は休職処分となる。
    厳しすぎる処分だと告げる弓成に、「弓成が今背負っている使命は、国民の知る権利を守る事であり、裁判で勝つ事だ」と告げる司。

  • 暫くこの家に戻らないかもしれないと告げる由里子

    マスコミの取材が収まらず、明かりを消したまま、暗い部屋で荷造りをする由里子。
    帰宅した弓成に、休職の記事を読んだ事、子供たちの様子を伝える。
    「すまなかった」としか言葉の出ない弓成に、「暫くこの家に戻らないかもしれない」と告げ、由里子は出て行く。

  • 週刊誌やワイドショーは、好奇の眼で事件を伝える

    (写真) 新聞の『知る権利キャンペーン』は影を潜め、週刊誌やテレビのワイドショーは、弓成と昭子のスキャンダルを好奇の眼で伝え始めた。

  • 弓成を訪ねる山部

    (写真) 起訴状の“そそのかし”に関して、弓成に真実を問う山部。
    「最初に食事に誘ったのは弓成であり、取材の便利を図って欲しいという下心もあった。しかし、引きとめたのは昭子であり、機密文書を持ってきたのも彼女の意志。突き詰めれば、彼女の気持ちを利用したといえるのかもしれない」と山部に告げる弓成。山部は、「弓成を有罪にしたい検察から“罪を軽くしてやるから”とそそのかされたか、弓成に恨みを抱いていた可能性がある」と言い、「裁判では三木昭子と徹底的に戦うべきだ」と弓成を励ます山部。

  • 週刊誌を読む由里子

    (写真) 人気のない場所で週刊誌を読む由里子。心無い言葉に、涙が溢れ出す。

  • 由里子を助ける鯉沼

    子供たちを迎えに行った由里子だが、週刊ジャーナルの記者・鳥井が次男・純二から何か聞き出そうとしていた。慌てて駆け寄る由里子の写真を撮ろうとする鳥井。揉み合いになっているところを助けたのは、いとこの鯉沼だった。

  • 由里子を見守る鯉沼

    (写真) ロンドンから帰国した鯉沼は、由里子の妹・芙紗子に由里子の居場所を聞き様子を見にやってきたという。落ち込む由里子に、「私は新聞記者・弓成亮太を何があっても支えていく覚悟です」と言ったエピソードを懐かしそうに語り、「今こそ支える時なのかもしれないよ」と温かく励ます。

  • 弁護士・大野木を訪ねる司

    (写真) 表現の自由に関する第一人者である大野木に、「弓成の弁護団に加わって欲しい」と依頼する司。「起訴状発表以降、毎朝新聞は弱腰になっている」と言う大野木に、「弓成亮太をもう一度新聞記者として復帰させてやりたい」と言う司。毎朝新聞社の覚悟を聞いた大野木は、弁護を引き受ける。

  • 田淵・小平を曽根川と引き合わせる山部

    (写真) 佐橋路線を引き継ぐ後継者として次期総裁を狙う自由党・福出外務大臣。 山部は「いい加減、佐橋路線を終わらせないと、この国の未来は拓けない」と、対立する田淵(通商産業大臣)と小平(自由党・小平派)を、曽根川(自由党・曽根川派)と引き合わせる。

  • 自宅に戻る由里子

    鯉沼の助言を受けて、由里子は子供たちを連れて自宅へ戻るが、弓成との間には未だギクシャクした空気が漂っていた。

  • 沖縄の祖国復帰

    1972年5月15日。沖縄の祖国復帰が実現する。
    しかし、基地や核の問題、軍用地復元補償費の密約問題を曖昧にしたままの返還に、弓成は無念さが勝る。

  • 佐橋総理大臣は引退を表明

    (写真) 沖縄の祖国復帰を花道に、佐橋総理は引退を表明する。
    「活字になると真意が違ってくるので新聞は大嫌いだ。新聞に話すことはない。国民に直接話しかけたい」とたった一人でテレビカメラに向かって引退会見をした佐橋総理。

  • 田淵角造が総理大臣となる

    (写真) 自由党総裁選挙が行われ、佐橋路線の後継者である福出赳雄を破り、田淵角造が総理大臣に選ばれる。

  • 些細なことで口論になる弓成と由里子

    休職中の弓成は、無力感と苛立ちから、由里子と口論になる。「離婚したければ、いつでも判を押す」という弓成。「まず、私と向き合ってください」という由里子。喧嘩を察した洋一と純二が止めに入り、夫婦は言葉もなく、子供を抱きしめて泣き続ける。自分の情けなさを噛み締めるように、虚空を見詰める弓成。

  • 八雲の家に戻るよう、由里子を説得する両親

    (写真) 世田谷の自宅を引き払い、八雲の家に戻るよう説得する両親。 一番辛いのは亮太であり、今諦めたら家族で居られなくなる、と自分に言い聞かせるように母・加世に話す由里子。父・泰造の愛溢れる言葉に、由里子は込み上げるものを抑え切れず、父の肩に顔を押し当てて嗚咽した。

  • 弁護団との勉強会に参加する弓成

    (写真) 生気のない弓成の顔を見た大野木弁護士は、夕景を見に誘う。「反省すべきは、国民を欺いて密約を結んだ政府であり、密約を国民に問いかける弓成さんが裁判で勝つことが国の未来を変えることに繋がる。そしてさらに、迷惑をかけた方々への贖罪にもなる」と弓成に語りかける大野木。茜色の富士を見つめていた弓成は、「今までも、これからも、私は戦う相手は同じ」と言い、その眼差しには力が戻り始めていた。そして、「胸を張って堂々と、“知る権利”と“国家機密”という本質で戦いたい」と大野木に告げる。

  • 弓成に勝つためには、“女優”になる必要があると助言された昭子

    (写真) 週刊誌は、三木昭子を擁護する記事が掲載されていた。週刊誌は誇張しがちであり、弓成批判が高まれば、昭子に同情が集まるという弁護士の坂元。さらに、「法廷の同情を引けるかが鍵」だといい、証言メモや想定問答を頭に叩き込むよう促し、弓成に勝つためには“女優”になる必要があると告げる。

  • 向き合うことを決めた弓成と由里子

    (写真) 大野木との会話で何かが拓けた弓成。
    「気持ちの整理が付いた。ちゃんと向き合って乗り越えなきゃ、何も始まらない」と由里子に歩み寄る。「世間から何を言われても、あなたを支えます」と感慨の面持ちの由里子。

  • 山部の情報

    三木昭子の弁護士である坂元は、十時警察庁長官と親しく交流していた時期があり、逮捕当初から三木昭子は国家権力の手の内にあったのではないかと毎朝新聞の司に話す山部。「弓成に脅されてやった」という供述を引き出すために、坂元が一役買った可能性は否定できないと知らせ、検察や外務官僚だけでなく、三木昭子弁護団とも戦わなければならないと心配する。

  • 証言メモや想定問答を覚える昭子

    坂元に貰った、証言メモや想定問答を覚える昭子。鏡に向かい、哀れを誘うように反復する。鏡に写った昭子の眼に、暗い光が宿っていた。

  • 初公判の日が訪れる

    (写真) 「外務省機密漏洩事件」の初公判の日が訪れる。

「外務省機密漏洩事件」の初公判が始まった。
密約文書を手にしたのは取材活動の一環なのか、それとも男女関係の末にそそのかしたのか?
事件の本当の姿はどこにあるのか?
第6話。をお楽しみに!

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