TBS「北京オリンピック」

　【カイロ共同】国土のほとんどが砂漠で、夏には気温50度にも達する中東のサウジアラビアから北京冬季五輪に出場する選手がいる。アルペンスキー男子のファイイク・アブディ(24)。同国初の冬季五輪選手だ。
　サウジ紙アラブ・ニューズなどによると、アブディは4歳で母親に連れられ、毎年雪が降る地中海沿いのレバノンでスキーを始めた。フランスやスイスなどで経験を積み、2016年からは米西部ユタ州の大学に通いながら練習してきた。
　「スキー競技とサウジをつなぎたい」と20年に帰国し、砂漠を滑るサンドスキーの普及に取り組んできた。昨年にはサウジ国内でのスキーを経験した。(共同)

写真:北京冬季五輪に出場するサウジアラビアのファイイク・アブディ(本人提供・共同)