2017年9月6日(水)
第2回目は、「音演出の職業体験」をリポートするよ!
テレビを見ていて、「音の効果」について考えたことはある? 音楽が人の気持ちを動かしたり、効果音が人の注意をひいたり、テレビにとって「音の効果」はとても大事なんだ!
ミキサー 山下諒さん
「テレビ番組の音は、ナレーション、セリフ、音楽、効果音、いろんな音が混ざって初めて出来上がっています。その集めた音を、音量を変えたりして聞きやすい音に調整するのが
我々
の仕事です。」
まるでオーケストラの
指揮者
みたいだね! いろんな音を、ミキサーがバランスをとってまとめてくれるんだ。
音響効果 江端柚月さん
「
映像
や物語に合わせて、選曲をしたり効果音をつけます。例えば、映像の中で
誰かがボケている場面では、コミカルな曲を選んだりします。」
音楽によって映像の雰囲気が全然違うから、テレビ番組にとって音は大事なんだ!
まずは、映像に登場する、「ナレーション役」、「おじさん役」、「ブーブ役」、「ブーナ役」、そして「音効係」を決めたよ。
いよいよ、実際に自分たちの声を映像に合わせて録音だ!
この赤いランプと画面の上に出てくる数字が、話し始める目印になるよ!
赤いランプを光らせるのは、ディレクターの役目。 声の出し方や読み方も大切だけど、 収録場所もとっても重要! 周りの小さな音も入らないようにするため、音の入ってこない部屋で録音するよ。ヘッドホンからは、外のディレクターの指示が聞こえるようになっているんだ。
いすを高めにして、マイクの中心に口元を近づけてしゃべるのがコツ!
台本をめくる音「ペーパーノイズ」が入らないように、
原稿
のクリップを外してめくりやすくするのも
忘
れずに! ドキドキ
緊張しながらの本番だったけど、ばっちり録音できたね!
「原稿と映像を見ながらだと難しいのに、画面の数字や赤いランプも見えていて、すごい。ちゃんとタイミングも合っていました。」
気をつけていても入ってしまったペーパーノイズを消したり、セリフがずれてしまったところを、ミキサースタッフに整音という作業で直してもらうよ!
TBSの中にある、「音響効果の部屋」も見学! 効果音を作るというのも、「音響効果」の大事なお仕事のひとつなんだ。
「効果音をどうやって作っているのか。作っているところをみてもらいたいと思います。」(田母神さん)
いろんな種類の靴をおいてあって、ドラマの役者さんに合わせて、ハイヒールや革靴、スニーカーで「足音」を作るんだ。
そして床にあるふたを開けると… 床下にはいろんな素材が敷かれているんだ。土の上や
砂
、石の上で足音を立てて音を録るんだ。
これは、何かわかるかな?
昔使われていた録音用の6ミリテープだよ。草むらの足音を出すのに、とてもいいんだって!
水を流したり、ためたりして、水の音を録音することもあるよ。
倉庫には、たくさんの道具が! 太鼓や缶、ボールを使っていろんな音を作っているんだ。時代劇ドラマのために、刀もあるぞ! テレビ局の中に、これだけ本格的な生音を録音する場所があるのは、NHKとTBSだけで、これはTBSの 自慢 なんだ! だから、TBSのドラマを見るときにはぜひ効果音に注目してね!
音響効果スタッフは、 普段はこのような部屋で作業をしているんだ。「『このシーンで盛り上げたい』ってなったら、そこに音楽の盛り上がるところを持ってくるように編集するのもこの部屋でしています。」
大量のCDから、映像に合う音楽を探すことも! ぜんぶで何枚あるんだろうね?
6ミリテープやレコードのような古い機械を使うこともあるんだ。いろんな音楽知識が必要で、まだまだ勉強中なんだって!
ドラマの台本を見ながら、どういう場面なのかを考えることもあるよ!
整音がおわったので、映像に自分たちで選んだ音楽や効果音をつけたよ!
最後は「笑い」をつけて完成! 笑いをつけると、テレビを見ている人は 一緒 に笑いたくなるんだ。笑いには、とても大事な役目があるんだよ!
映像を流しながら、音効スタッフが、好きなところでキーボードを
押
して笑いをつけるよ。 音効スタッフに任せる
班、みんなで相談しながら決める班、笑いが少なめシンプルな班、 たっぷり入れる班、いろんな作品に出来上がったね!
ミキサー 山下さん
「もし声優やナレーションなど、声で表現をする仕事を目指すなら、演技の練習も今からしていたら、もっと上手になるんじゃないかなと思います。」
音効 江端さん
「音楽や音効の付け方で映像の出来上がりが
違
うってことを、感じてもらえたと思います。「笑い」を「どこで入れようー!?」って、すごく
悩んだと思うんだけれど、そういう作業が「
難
しいけれど、面白いな」と思ってもらえたら
嬉
しいです。」
「音で人の感じ方が全く違うんだなと知ることができた。」
「当たり前に見てるテレビの音楽を気にしていきたい。」
「同じセリフでも入れる音楽や音効によってイメージが全然違う。」
「効果音を作っている現場を見ることができてうれしかった。」
「セリフを入れたり音楽を選んだり整音したり、3分の動画を作るためにこれだけの時間や
役割
がそれぞれあって、苦労して作っているんだなということがわかった。」
「たくさんの人で、ひとつのものを作り上げているということに感動しました。」
3分のVTR作りを体験して、テレビができるまでにどれだけ手間がかかるのか、たくさんの人たちで作られているということがわかってもらえたかな? 自分もやってみたい! という中・高校生のみんなは、来年ぜひ参加してみてね♪
くわしい情報は下記のページをチェック!
TBS CSR 夏休み職業体験