北海道の大自然の中で、最強に理不尽[りふじん]な青春が始まる!
将来[しょうらい]の目標や夢もなく、ただ「寮[りょう]があるから」という理由で進学校から逃[に]げるように大蝦夷[おおえぞ]農業高校(略してエゾノー)に入学した主人公の八軒勇吾[はちけん ゆうご]。酪農科[らくのうか]の1年生として、ニワトリ、豚[ぶた]、牛などの家畜[かちく]の世話に、朝4時起きでの馬の世話、校内マラソンでは敷地[しきち]1周20キロと、これまで経験した事がない農業高校ならではの生活に悪戦苦闘[あくせんくとう]する。小さな子豚に「豚丼[ぶたどん]」と名前をつけ可愛がっていたが「食用として育てている動物はペットじゃねーんだぞ!」とクラスメイトと衝突[しょうとつ]し、戸惑[とまど]う八軒。しかし動物たちとふれあっていくうちに、命と向き合い“ありがたくいただくことの大事さ”など少しずつ自分なりの答えを見つけ始めていく。今までの青春映画とはちょっと違[ちが]った汗[あせ]と涙[なみだ]と泥[どろ]まみれの青春グラフィティ 『銀の匙 Silver Spoon』が3月7日(金)から公開されるよ!
1月29日、馬にまたがり颯爽[さっそう]と登場したのは主演の中島健人[なかじま けんと]さんと広瀬アリス[ひろせ ありす]さん。さらに馬だけではなく体重800キロの牛も登場し、ちょっぴり変わった完成披露イベントがスタートしました。
酪農に縁[えん]もゆかりもない、さえないメガネ男子。八軒勇吾役の中島健人さんは
「初めて力まずに演じられた役でした。常にテンションは低め、姿勢[しせい]は猫背[ねこぜ]にして。北海道での撮影が終わって東京に戻[もど]って「オーラがなくなった」と言われたんですが、その時のぼくにとっては褒[ほ]め言葉でした(笑)。」
と自然体で演じることができた様子でした。
馬術部で馬が大好きな御影アキ[みかげ あき]役の広瀬アリスさんは
「乗馬の練習はトータルで5カ月くらいしました。お休みの日は乗馬という感じで。」
と語り、さらに中島さんとそろって“落馬”した経験を明かしてくれました。すると中島さんは
「広瀬さんは、馬がすごいスピードを出してしまって止めようがなくて、という格好いい落馬だったけど、ぼくのはダサくて……。練習の成果をアピールしようと飛び乗ったら、馬を超[こ]えて逆に落ちたんです(笑)。」
と二人ともケガはなかったようで、お茶目に会場を沸[わ]かせてくれました。
アキをライバル視[し]する南九条あやめ役の黒木華[くろき はる]さんは、普通[ふつう]の馬の2倍以上も体重がある“ばんえい馬”について
「とても頭がいい馬で、わたしが何もできなくてもフォローしてくれました。調教師さんには「転職しなよ」とまで褒[ほ]めてもらいました。」
とジョッキーの才能が発覚!?
そして牧場を経営する、こわもてなアキのお父さん役の竹内力さんは
「生まれて2週間くらいの子牛がいて、あまりにも可愛いからチューしようとした瞬間[しゅんかん]にベロリンチョと顔を舐[な]められて、ビックリしました。」
となんとも驚[おどろ]きのエピソードを語ってくれました。
なんと言っても、北海道の豊かな自然と可愛らしい動物たちからは目が離[はな]せない! 本当に今まで見たことがない“新感覚”の青春映画に仕上がっているからお楽しみに♪ ブーブ★キッズ記者のおすすめは、上島竜兵[うえしま りゅうへい]さん演じる校長先生の「夢がない…それはいいですね。」というセリフ。八軒が夢や目標がないことに悩[なや]んでいると打ち明けた時の思いがけない答えなんだけど、校長先生のこの言葉には“今は夢がなくても、これからなんにでもなれる可能性があるよ”っていうメッセージが込[こ]められているのかなと感じたよ。友達に刺激[しげき]され、少しずつ少しずつ成長していく八軒の姿は見ていて勇気をもらえるはず!
そして改めて食事をするときの「いただきます。」「ごちそうさま。」の大切さを教えてくれる映画に仕上がっていました。
農業高校や大学、牧場を借りて行われた撮影は、動物たちもカメラに興味津々[きょうみしんしん]だったようで、牛のカメラ目線は注目なんだって。
『銀の匙 Silver Spoon』
3月7日(金)から公開
(C)2014映画『銀の匙 Silver Spoon』製作委員会
(C)荒川弘/小学館