城島 未来
Miko Jojima
報道局外信部 2016年入社
担当番組:
news23など
Works
About my work
去年7月(2021年)報道局に新設された「調査報道ユニット」。政府や捜査当局の発表に依らず、独自に発掘した問題を報じる部署です。チームとして「HIS子会社のGoToトラベル給付金不正」や「新型コロナ協力金不正受給」などを報じた一方で、自分の関心事である日本に生きる移民・難民や仮放免の立場に置かれた人の話を取材してきました。
Positive part of my work
自分が現場に行き、小さな声を取材し発信することで、社会に大きく問題提起できる仕事はほかにないと思っています。また、記者でなければ行くことのなかった場所に行き、出会うはずのなかった人たちと出会えることが一番の幸せです。
Negative part of my work
テレビに対する世間の評価、メディアの取材手法、ニュースの価値判断が時代の流れとともに大きく変わる中、個人としての姿勢がこれまでより強く問われていると感じます。取材・放送して「ああよかった」と安堵することはあまりなく、「あれでよかったのか」「ほかの書き方はなかったか」「伝えるためにもう一歩聞くべきでなかったか」と、いつも悩みながら、葛藤しながら、仕事をしています。
Schedule of one day
6:00
起床
朝刊に目を通し、現場に向かいながらラジオやポッドキャストでニュースをおさらいします。余裕がない日は移動中も爆睡。
7:00
現場取材
直接話を聞くことが記者の仕事。頭の中でシミュレーションを繰り返しながら、取材対象者と接触すべくタイミングを狙います。
14:00
聞き込み
とにかく足で情報を集めます。靴を履き潰し、靴底が剥がれたままレポートしたことも…。
16:00
情報取材
現場では知り得ない事実をたぐり寄せます。対面取材に応じられない相手との交渉も。
20:00
帰社・映像確認
取材してきた映像を確認、原稿執筆にかかります。
22:00
退社
取材先と会食することもあれば、同僚と飲みに行くことも。
もちろんこんな日ばかりではなく、10時出勤、19時退勤の日もあります。むしろ決まったルーティーンはほとんどなく、仕事に飽きることはありません!
Outside work
day off
「入社したらしばらく大好きなアフリカには行けないか」と思っていましたが、行けました。普段どれだけ忙しくても、長期休暇はしっかり確保されます。休める時はなるべく緑のある場所に逃げています。
college life
学生時代から報道記者になりたいという夢がありましたが、メディアの人に限らず、とにかく世界中の色んな人と会い、話し、食を共にしました。その人生を垣間見させてもらったことが他者への想像力に繋がり、人の心の機微に触れる今の仕事にも生かされています。決して勉強ができるタイプではありませんでしたが、大学では比較政治学のゼミで必死に学び、アフリカ開発会議や国連フォーラムの活動に参加するなど、関心のある社会課題について議論する場には諦めず、意識的に、しつこく身を置くようにしていました。
Message
私は就活が本当に苦手でした。自己PR合戦に飲まれ、自分ではない誰かを演じているようで疲弊する日々…。今思うと、自分を取り繕う必要はなく、むしろ自分は何に情熱を持ち何に怒りを感じる人間なのかを素直な言葉で伝える方がよっぽど魅力的です。これまで自分が経験したこと、感じたことを一度立ち止まって未来の自分に繋げてあげるという作業は、就活を抜きにしてもとても意味のあることだったと思います。TBSには、一人一人の個性を大切にする、組織としての懐の深さがあります。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています!