Kubota×下町ロケット
宇宙(そら)から大地へ 『下町ロケット』新シリーズの舞台は農業!
佃製作所の新たな戦いの舞台となる農業機械の提供、さらにはシナリオ制作や機械操作などのドラマ演出の技術監修に参画してくださっている株式会社クボタさんが、『下町ロケット』をより深く楽しむために、農業機械や技術に関して解説してくださいます!!
視聴者のみなさんも疑問があれば、「疑問・質問を募集」に書き込んでください。
第3回 田植機の紹介
新潟県燕市にある殿村家の田植えが始まりました。
佃は「トランスミッションに勝負するきっかけをくれた田んぼ。自分たちが何を作ろうとしているのか、もう一度、原点にもどりたい」と、佃製作所の山崎、立花、アキ、ギアゴーストの伊丹、島津を誘い、田植えを手伝いにいきましたね。
途中、田植機が故障する…というアクシデントもありましたが、それをきっかけに“泥の中で田植機が左右にブレてしまう” という、農家の方が当たり前に感じていた不便さを実感。
「農家の方が満足するトランスミッションを作りたい」、佃製作所とギアゴーストの夢や将来がより明確になりました。
さて。「買い替えたいが、そんな余裕はない…」と殿村が言っていた“田植機”。 今や想像以上に、進化しています。そんな“田植機”をクボタさんに紹介していただきます。
田植機とは?
「田植機」は、育苗された苗を、トラクターで田起こしし、水を張って代かきした田んぼに、田植えを行う機械です。
田植機の機能紹介
苗のせ台
❶ 田植機後部にある滑り台に、植付ける苗を置きます。下へ送り出され植付けられていきます。
植付部
❷ 植付爪が苗をつかみ、爪が回転し水中下の土に植え付けていきます。
四輪独立サスペンション
❸ 四輪が独立して上下に動くので、凹凸がある田んぼでも揺れを吸収し、植付点を一定に保ち、植付精度を高めます。
エンジン
❹ トラクターがディーゼルエンジンであるのに対し、田植機ではガソリンエンジンのものもあります。
予備苗のせ台
❺ 田植機後部の苗のせ台の苗が少なくなると、ここの苗を苗のせ台に補充します。
田植機は、田植えと同時に、こんな作業も行えます!!
肥料散布
植付けと同時に肥料を散布していきます。肥料散布の労力と時間を軽減します。
殺菌・殺虫剤散布
機械コントロールにより、殺菌・殺虫剤を ムラなく均一に散布します。過剰散布を抑え、河川などへの薬剤流出を軽減。
除草剤散布
除草剤をムラなく均一に散布します。過剰散布を抑え、植付後の作業もなくなるので、コストや労力を低減できます。
枕地ならし
枕地をならしながら植付することで、安定した植付を実現します。手作業での枕地ならしがなくなり、労力を軽減できます。
ICT(情報通信技術)で田植機はこんなこともできます!
まっすぐに植えるのが難しい田植作業。そこを解決したGPSを活用した直進キープ機能。
一工程目に基準線を登録すると、次工程からはスイッチを押すと基準線に対して自動的に並行走行します。
両手放しでもまっすぐ走ります。不慣れな方でも簡単真直ぐに。熟練者も労力軽減で作業効率アップにつながる機能です。
田んぼごとに設定した施肥量を電動で調量!施肥量電動調量ユニット。
農業情報をデータ管理するICTを活用した営農支援システムKSAS(クボタスマートアグリシステム)により、田んぼごとに最適な施肥計画を策定。
施肥量データを田植機に送信することで、田んぼごとに最適な肥料散布を実現。米の品質・収量の向上と、散布の無駄がなくなることで、コスト削減につながります。
1890(明治23)年創業。水道用鉄管の国産化に成功し近代水道の整備に貢献。農業機械による食料増産と省力化、環境施設による人類と環境の調和など、食料・水・環境分野の課題解決に向けた事業を展開している。