利根大堰
利根川の河口から154キロの地点となる埼玉県行田市と群馬県千代田町の県境に、取水のために造られたのが「利根大堰」です。堤頂長700メートルにもなる巨大な堰が完成したのは1968年4月のこと。周辺の農業用水ほか、首都圏への水需要に対応するために造られました。
ここで取水された水は「武蔵水路」を通り14.5キロ、鴻巣市で荒川に注ぐほか、「見沼代用水」「埼玉用水路」「葛西用水路」の導水を使って埼玉県と東京都の上水、及び農業用水となります。上水道としては東京都へは40%、埼玉県へは70%の水を供給しているとのこと。
また、サケが遡上する南限河川として知られる利根川において、魚の通り道となる「魚道」には観察室が設置され、サケの遡上ほかアユなどの魚の生態を間近に観察することが出来ます。
「武蔵大橋」と呼ばれる堰の管理道路は、県道20号として登録され道路橋として共用され、県境を行き来する人たちの便利なルートとなっています。
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322キロの延長は国内2位、流域面積は16842平方キロで1位となる利根川。その河口から154キロに地点に「利根大堰」は位置しています。
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東京都の40%、埼玉県の70%の上水を賄う利根大堰。その堰の管理道路は県道20号に登録され、道路橋として共用されています。
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