[3] 暑さ対策
今でも行われている
打ち水は、江戸時代からあった手軽な暑さ対策。
ほかにも
川や池で舟遊びをして涼をとったり、夏ならではの食べ物や飲み物を売る商いも繁盛しました。例えば、冷たい水に砂糖や白玉を入れた
冷水売り、スイカなどの果物を売る
水菓子売り、
ところてん売り。
さらに、枇杷(びわ)の葉などを煎じた
枇杷葉湯(ようとう)や、米麹から作った
甘酒なども夏バテ予防や栄養補給を目的によく飲まれていたようです。
その一方で、
朝夕の涼しい時間だけ働く人や、中には「夏に汗水たらして働くなんて野暮!」と考える江戸っ子もいて、日中はひたすらゴロゴロし、夕方になると縁台を出して将棋をさしたり散歩をして
夕涼み、そして夜は
花火見物…と、これなら熱中症の心配もなさそう!?
暑さに抵抗するのではなく、
“夏ならでは”を逆に楽しんでいたのかもしれませんね。