2019年4月スタート

用語解説

第10話

【 ヒト蛔虫 / ヒト鞭虫 】

ヒトの腸管に寄生する線虫で、主に小腸に寄生する。途上国を中心に、ヒトの線虫感染症として未だに蔓延しており、世界中での感染者は10億人にも上る。虫卵が含まれた糞便を肥料として用いたり、地表に放置する習慣がある国や地域等で、知らず知らずのうちに野菜など農作物に付着し、それを摂取する事で感染する。塩分や酸では死なないため、漬け物を介した感染が過去に多くみられ、「若菜病」とも呼ばれていた。下水道が普及した日本ではほとんど姿を消しており、ほとんど見ることがない。

※ 新型エボラウイルス

ドラマで設定した架空のウイルス。米軍が生物兵器用として生成したもので、通常のウイルスよりも感染力が高くなるように、一部のゲノムが改変されている。

※ 相羽村(あいばねむら)

架空の村。高家の故郷で人口1000人規模の村。名産品として落花生などはあるが、目立った産業もなく、有力な観光資源もない。高齢化と人口減少で村の財政が苦しい。だからフューチャージーンのBSL4施設を誘致しようとしている。地元の人たちは地野菜を使った素朴な漬物・相羽漬けを好んで食べている。

監修

嘉糠 洋陸(Hirotaka Kanuka)

東京慈恵会医科大学教授。1997年東京大学農学部獣医学科卒業、2001年大阪大学大学院医学系研究科修了、2011年から現職。専門は寄生虫学、衛生動物学。

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