火曜ドラマ『ホテルコンシェルジュ』

インタビュー

イメージ

2015.9.1 鷲尾陵介役:高橋克典さん

演じていらっしゃる鷲尾総支配人とはどういう方ですか?

イメージ

強引に引っ張っていくタイプではなく、その人の得手とするところを伸ばしていくタイプだと思っています。統率力もあり、強い推進力もある。しかし穏健派であるだけに、多少のモタつきは否めない、美穂子さんにはそこを突っ込まれる。それに品がいい人ですね。
塔子が美穂子さんや本城くん、お客様やいろんなことに振り回されている中、「あの人のところに行けばなんとかなるんじゃないか」という安心感があるといいな、と笑顔を絶やさないようにしています。物語が進んでいるその背景のように、鷲尾の持つ温かい空気が伝わるようにしたいと思っているので、細かい芝居というよりは一つの側面が分かりやすくフィーチャーされるといいなと、大きく構えるようにしています。

一つの側面をわかりやすく、ということですが、その中でどう役作りをされたんですか?

ホテルマンとしての所作による制約を逆手に取って、「ホテルの総支配人」というキャラクターをどう作るか考えました。非常に個性的でもいいし、極端な役作りでもいいといろいろ考えて、日本のホテルだし日本流のおもてなしをする「日本人」にしたい、日本の社会をよく分かっている感じにしたいな、と思ったんです。美穂子さんは見事にワールドワイドで活躍してきた海外の空気を醸し出している人ですが、鷲尾は海外にも出てはいたけれど、やはり日本人なんです。どこか「日本のサラリーマン」の空気のある総支配人で、まだ50の彼としては中間管理職の雰囲気があったほうが面白いかな、とスーツやネクタイも幅広で肩もしっかりとした安定感のあるものを用意してもらいつつ、物腰なども意識しています。
こういうドラマにはパターンのようなものがあって、ドタバタしながら物事を進めていく主人公というのはよくある姿なんですけれど、鷲尾はそれをバックアップしていく役です。ぼくも「サラリーマン金太郎」のとき、津川雅彦さんがバックアップしてくださっていたな、と思いながらやっています。とはいえ、若干まだ50なんで、まだもうちょっと経験が足りないですね(笑)。

美穂子さんを演じられる若村麻由美さんとはどのように芝居を作っているんですか?

イメージ

若村さんはものすごく芝居の出来る方なので、ご一緒させていただき、本当に勉強になりますし、楽しくやらせていただいています。若者たちは必死になって事件に対処していますが、ぼくらはぼくらでただの安定した背景になってしまってはつまらないので、緊張感を持ちながら…と話しています。この二人にはビジネスの面でもはっきりと割り切ってビジネスを大事にする美穂子さん、人を大事にするのが鷲尾という違いがあります。ライバルでもあり、同志でもありますが、かつては男女の関係だったのかも知れないし、なりそうでならなかったのかも知れない、その微妙な感じが出来ればいいかなと思いますね。
若村さんはいつもぼくの芝居もモニターでチェックしていますし、ぼくも彼女の芝居を見て「こんな感じで持っていくのか、じゃあこの先どうしようか」と、お互いにちょっとしたさじ加減を投げ合いながら演じています。

「おもてなし」とはどんなものだと思いますか?

相手の方が気持ち良く過ごせることでしょう。何か悩みがあるのなら解決する、その人のために思いやりを持って一緒に寄り添うというか距離感はしっかり守った上で、願いを完遂する手足となって、ここに来てくださっている方に一瞬の夢の、非現実の時間を過ごしてもらうのがおもてなしなのかと思います。日本人だからこそ持っている奥ゆかしさ、その人を活かす「和」を重んじるというのが日本人ならではのもので、鷲尾もこれまでいろいろと経験して分かった上でそこをチョイスしていると思うんです。そういうやり方は人を活かすし、上に立つ人としてそのようであれば、結局その空気が端々まで行き渡って、海外には真似の出来ない日本人のおもてなしが出来るようになるんじゃないでしょうか。

二人の若いコンシェルジュ役、西内さん、三浦さんの印象はいかがですか?

西内さんはすごくバランスが良くて、勘のいい人だと思います。最初の本読みで監督に「それじゃかわいすぎる、もっと体育会系で!」と言われて悩んでいましたが、それを見事に振り回されて走り回るキャラクターに作りこんできました。あれだけ疲れているのにそれをおくびにも出さず、本当に愛すべき主役です。三浦くんもふだん飄々としている人ですからそのままの雰囲気で、クールで仕事が出来る本城を嫌味にならずにうまく演じているのではないでしょうか。三浦くん自身の持つチャーミングさ、優しい部分が出ているんでしょうね。

実際のホテルで撮影をしている感想はいかがですか?

イメージ

案件が一つずつではなく常にいくつも重なって、それぞれの案件に対していやな顔をせずに対応しているんだと改めて感心します。実は若い頃、仕事の選択肢の一つとしてホテルマンという仕事もいいな、と思ったこともあったんです。特別なスキルがあったわけではないのですが人に会うことが好きでしたし、何か役に立てることがあるならと思っていたんですが、こうして接してみると本当に大変ですね。お世話になっている目の前の方のことしか分からないですが、バックヤードの複雑さを思うとつくづく好きなだけじゃやれない大変な仕事だと思いますし、ホテルに滞在する時のスタッフの方々の力があってこそ、あの快適な時間が得られるのだなと、実感しています。

メッセージをお願いします。

毎回いろんなお客様が来て、主役の塔子をはじめとしてスタッフみんなで解決していくそのカタルシスをどうぞ楽しんでください。鷲尾と美穂子がどうなるかは分かりませんけれど、そこも楽しみにしていただきたいですね。個人的にはここのところ刑事ものが続いていたので、こういう作品は優しい気持ちになれますね。この暑い夏に熱すぎず、高級感のある上品なおもてなしを適度な温度感でお届けしますので、是非最後まで楽しんでください。

  • お客様ご予約リスト
  • 予告動画

PAGE TOP