放送内容
世界遺産になった奇岩地帯は様々ありますが、それを形作った岩石も色々です。海底でサンゴなどの死骸が堆積した「石灰岩」。地底のマグマが固まった「花崗岩」。火山灰が生んだ「凝灰岩」などです。さらに奇岩は驚くべき絶景だけでなく、独特な文化も生みました。
脆く、加工しやすい砂岩は、カンボジア「アンコール遺跡」の建材になりました。イランの洞窟住居も柔らかく、掘りやすい凝灰岩の崖があったからこそ生まれた文化です。
「自然が生んだ!奇岩の絶景」
マダガスカルの「ツィンギ」には広大な針の山。石灰岩が雨に削られた奇岩の絶景です。オーストラリアの先住民が聖地とする「ウルル」は、砂岩の巨大な一枚岩。中国「武陵源」は奇岩の宝庫です。石英砂岩という岩が、高さ100mを越える石柱の群れを生みました。
「溶岩が生んだ!絶景と文化」/「砂岩が生んだ!絶景と文化」
イギリスの「ジャイアンツ・コーズウェイ」は、溶岩が固まった柱状節理という奇岩の海岸です。ミクロネシアには溶岩を建材にした人工島「ナンマトル遺跡」。サウジアラビアの砂漠では、古代の遊牧民が砂岩の山を利用した神殿のような墓を作りました。
「マグマが生んだ!奇岩の島」/「凝灰岩が生んだ!奇妙な文化」
「屋久島」は地底で固まったマグマが隆起した、巨大な花崗岩の島。神が宿るとされる山頂付近には奇妙な形の岩が並んでいます。「ラパ・ヌイ」は火山活動で生まれた島です。火山灰で出来た凝灰岩は柔らかく掘りやすい岩。島の守り神モアイ像も凝灰岩でした。