ぶりっ子と小悪魔の2つの差をきちんと出したいと思っています。監督からも「180度変えてほしい」と言われているので、声のトーンから目つき、仕草なんかも意識しています。愛莉は短い1シーンの中でもその両面を出すことがあって、態度がころころ変わるところが面白さだなと感じています。
抵抗はありません。ただ、人をいじめる役は初めてだったので、最初は役の感じがつかめなかったですね。1話の「(寄付をしないと)庶民狩りしちゃうから」というセリフも、現場で監督から「ちょっとかわいく言ってみて」と言われて、笑顔であの言い方になりました。怖いことを笑顔でサラリと言うのが愛莉なんですよね。自分と違うキャラクターだからこそ役として楽しめるし、思いきりやっていきたいです。
2話で海斗のネクタイを持って引きずり回したシーン、あそこで愛莉の本質が出ましたね。それから、3話でバットを振り回して怒りを爆発させたシーン。大好きな晴のこととなると、笑顔を見せる余裕なんてなくて、なりふり構わなくなっちゃう。今回、怖さの表現も本当にいろいろあるなと感じています。毎回現場で監督にアドバイスをいただきながらキャラクターを作っています。
わかります!彼女の本気の怒りは、晴のことが大好きという気持ちから来ていますから。表現方法は過激ですが、小学生の頃から一人の男の子を思い続けてるって純粋だし、すごくカッコイイなと思います。それに、小悪魔なだけじゃなくて素直でカワイイところもあるから憎めないですね。
愛莉と音ちゃんの距離感です。音ちゃんへの嫉妬心から、愛莉がとんでもないことをしでかします。その内容は放送で楽しんでいただきたいのですが、最後まで見ていただくと、皆さんの愛莉の見方がちょっと変わるんじゃないでしょうか。4話は始まりと終わりで全く違う愛莉や、音ちゃんとの関係性が見られますので、ぜひご注目いただきたいです。
私はすごく人見知りで、どの現場に行っても緊張して、なかなか輪に入れないんです。全然しゃべらずに終わってしまうこともよくあって。でも、この現場は皆さんとても気さくで、最初から仲良くさせてもらっています。
空き時間の男子の遊び方も面白いんですよ。私がヘアメイクをしてもらっている時に聞こえてきたのが、平野くんと中川くんと鈴木くんがやっていた「嘘か真実か見分けるゲーム」。3人で考え出した遊びのようで、豆知識みたいな話を誰かが1〜2分披露して、他の2人がそれが作り話か本当の話かを当てるっていう。なんでそんなストーリーを思いつくの?っていう話を延々としていて。変わった遊びで盛り上がってます(笑)。
早い時期に2人で韓国料理の話で意気投合して、韓国料理を食べに行きました。その時にいろいろ話せて楽しかったですね。あとはYouTubeで面白い動画を見つけたら教え合ったり。ドラマの音ちゃんと愛莉とは全然違って、仲良くさせてもらっています。
最近思うのが、人に流されたり、人のうわさ話にはとらわれたくないなということ。それよりも自分が見たことや感じたことを信じたいです。それが自分らしく生きることかどうかはわかりませんが、学生の頃はそんなふうには思わなかったので。
この世界に入るまで「悔しい」と思うことがなかったんです。思ったとしても、すぐに「ま、いっか」で終わらせて。でも、女優のお仕事をしていると、本当に「悔しい」の連続。撮影中もうまくできなくて「悔しい」ですし、オンエアを見ていてもそう。もうショックレベルです(笑)。ただ、「ま、いっか」で終わらせようとは全然思わない。それって、このお仕事が好きだからだと思うし、自分で決めたことなのであきらめたくはなくて。たくさんある課題を一つ一つ克服していくことが、きっと「楽しい」にもつながるんじゃないかなと思っています。今はけっこう負けず嫌いです!
コミカルな役もシリアスな役もできる幅の広い女優さんになりたいです。憧れているのは満島ひかりさん。たぶん10年近く前から好きですが、好きだから出演作を見るというよりも、見るたびに新しい魅力を感じてさらに好きになるという感じです。『ごめんね青春!』の先生役も真面目さが逆にすごくおかしくて、作品ごとに全く違うカラーを出される素敵な女優さんだなって。
今回、私は喜怒哀楽がとても激しい愛莉という役をいただいたので、一人の女の子の中にあるいろいろな面を頑張って表現していきたいと思っています。
「愛莉、怖いよ!」って思いながら見ていただきたいです。その怖い愛莉が来週の4話で突拍子もない行動に出ますので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。