海斗はとても頭が良くて冷静なんだけれど、意外と周りに振り回されやすい人間です。なぜだろうと考えると、根底にある優しさからだと思うんですね。だから、クールななかにも人の気持ちを思いやる優しさは大切にしたいと思っています。もちろん“C5の頭脳”としての役割や、幼馴染である晴に遠慮なくツッコみを入れるところも楽しんでいただけるよう頑張ります。
海斗が愛莉に締め上げられたシーンです。僕自身、ネクタイをつける役もなかなかないのに、いきなりネクタイを引っ張られて締め上げられましたからね。実際、愛莉役の今田さんもリハーサルを重ねるうちに楽しくなっちゃったみたいで、どんどん本気モードになっていって。女性ってコワイなって(笑)。でもそういう時も海斗は怒ったり冷たくしたりしないで、されるがまま。ホント優しいヤツなんです(笑)。
それと、僕はつい最近まで誰かの幼少期を演じていたのに、今は幼少期を演じてもらっているというのも感慨深いです。今回の南出凌嘉くんは、最近別の作品でも僕の幼少期を演じてくれたんです。一度会ってみたいですが、さすがにその機会がないのが残念ですね。
周りをよく見るところでしょうか。それは僕が日頃から心掛けていることでもあります。一緒に仕事をしている方たちのことを知りたいし、自分のことも知ってもらいたいと思ってますから。それに現場は仲良くなった方が楽しいので、自分から話しかけるようにしています。子役時代から大勢の方にお会いしてきて、それはとても貴重な経験だと思うし、コミュニケーションってホント大事だなって感じています。あと、機械好きという点も海斗と一緒で、僕は特にゲームや電子機器が好きです。
この春、3年生になりました。僕自身、“花男”を見ていた記憶が少し残っていますが、同じように見ていた同級生たちから「出るんだって?」って放送前に言われたり、中学時代の友達から「見るよ」って久しぶりにLINEをもらったり。このドラマを通して、あらためて友達とつながれたのはうれしいです。
杉咲さんはすごく優しいです。おっとりしているかと思うと、すごくよく笑っておしゃべりしたり、そのギャップも面白いです。紫耀さんはアイドルとして輝いてるのに、お会いしたら超天然でぶっ飛んでいて、天然発言が毎日4つくらいあります(笑)。もちろん僕はすかさずツッコミを入れるので、普段から晴と海斗みたいです。仁さんは、女性好きという点は違いますが一茶っぽいですね。人との距離の取り方が上手で大人っぽい感じ。でもイヌみたいにカワイイです(笑)。圭祐さんは、現場で紫耀さんと一緒にワチャワチャしていて、本番ぎりぎりまでふざけることも。すごく気さくで、硬派な杉丸とは全然違います(笑)。
愛莉が激怒して音がピンチになる展開が一番の見どころじゃないでしょうか。その時に天馬のアクションシーンもありますが、すごくキレイでカッコよかったので、天馬のアクションはぜひご注目です!毎回、音と晴と天馬の3人が中心になって話が展開していって、僕らC5はそれに振り回される側ですが、ストーリーや世界観をしっかりと支えていく土台になれたらと思っています。
「自分」というのは、後にも先にも世の中に一人しかいなくて、その人生は平均で80年そこそこ。だから、せっかくなら自分がやりたいことをして、自分らしい生き方をした方がいいんじゃないかなと思います。僕らしい生き方が何かはよくわかりませんが、俳優の仕事は生涯続けたいと思っています。
いろいろな人の人生を、断片的ではあるけれど生きられる面白さですね。与えられた役を僕という役者を通してどう表現するか。自分ならではのものを表現したいし、どんな色にもなれる役者になりたいです。それを共演の皆さんと共有しながら、ストーリーの中で一つの絵を描いていくような、そんなところが魅力です。
特に僕は17歳で一番年下です。“花男”の世界観を大切にしながらも “今”という時代を意識して、皆さんに新しい魅力を感じていただけたらと思っています。僕ら“花晴れ”のキャストならではの作品になったらいいなと思うので、思い切ってやっていきます!