日曜劇場『小さな巨人』 4月16日日曜よる9時スタート

インタビュー 長谷川博己さん

今回の企画を聞いて、また台本を読んで思ったこと

「ノンキャリアの最高峰である捜査一課長を目指している男の話」というのを聞いて、単純に面白いと思いました。警察組織というのは複雑で、少し奇妙な(笑)世界でもあって。調べれば調べるほど興味深いんです。 国民を守るための組織でありながら“警察官自身を守る法律がない”というのもすごい話ですよね 。
僕はもともと警察組織の話には興味があって、映画や小説も個人的に読んだりしていましたが、初めて知る人にも相当興味深い内容だと思いますよ。今までありそうでなかったタイプのドラマですし、完全オリジナルだからこその面白味があるので、目が離せない作品になると思います。

香坂のキャラクターについて

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すごく頭が良くて、ストレートな男ですね。それからとにかく正義感が強い。裏があるんじゃないかって思うくらい(笑)。もしかしたら老獪な男かもしれないし、単に馬鹿正直な、正義感溢れた男かもしれない。本当はどんな男なのか正直まだ僕にもわかりません。仕事も出来て異例の出世スピードで上がってきた男ですが、だからこそ裏があるのかも…?とも思っていますね。ただどこか純粋な部分があることは、最近演じていて発見しました。
理論で物事を読み解きながら刑事としての行動力やリーダーシップもある文武両道の役で、そういうタイプをやってみたかったので、お話をいただいたときはすごく嬉しかったです。

正義とは?

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難しいですね。映画『シンゴジラ』に関してはとにかく国を守るという使命がありましたけど、今回は正義が何なのか。本人がなぜそこまで捜査一課長になりたいのかもこれから描かれていくんじゃないかと思いますが、まだ知らされていません。 それが連ドラの面白いところであり、大変なところでもあります。というのも後で「こういうことだったんだ」と気づくことがあるじゃないですか。だからあまり決めつけずに、やりながら見つけていけたらいいなと思います。今の段階では、「正義」という言葉自体がやや偽善に感じてしまう部分もあって。正義をかざして何かをやっていくって、そういう言葉を使っている人間こそが僕にはまだうさん臭く聞こえてしまう。ただ刑事や警察官の方たちはずっとそこの場所で生きていますから、やっぱり正義に対して何か自分なりの見解はあるとは思っています。

対立シーンについて

基本的に対立していく話ですから。俳優として俳優同士のぶつかりあいみたいなのができる楽しさもありながら、この緊張感と雰囲気でずっといくとなると少し大変だと感じるところもあります 。でもただのぶつかり合いだけではなくて、出世争いや駆け引きもありますし、素晴らしい共演者の方々と臨めることは役者冥利に尽きます。感情的だったり情熱でぶつかっていながら、どこか冷静な部分も残せられたらいいですね。

岡田将生さんについて

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岡田くんとは5年ぶりの共演ですが、お互い役者として一緒にやった経験がどこか生きている気がします。(岡田くんは)5年前と比べてすごくたくましくなったな、と芝居を通じてすごく感じますね。内に秘めた個性が表に出ているのがわかる。今お芝居が楽しくてしょうがないんでしょうか。僕が遠慮なくぶつかっていくと、向こうも思いっきり返してきてくださるんで、いい緊張感もありつつ、そういう意味では僕もすごく楽しいです。

この作品をどう楽しんでもらいたい?

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それぞれ好きなように楽しんでもらえたら、と思います。ただ、いい緊張感がずっと漂った、テンポのいいエネルギッシュなドラマになると思いますし、日曜日の夜9時ということで明日から仕事が始まる方も多く見てくださるでしょうから、やっぱりスカッと疾走感みたいなものが日曜の夜に感じていただけたらいいなと思いますね。そういうのを僕らも作っていきたいですし、男性だけではなく、女性にも大人の男たちが闘う生き様を楽しんで見ていただけたら…。ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいと思います。


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