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これも地球温暖化による気候異変の結果でしょうか? シベリアから高知まで、例年にない寒波に襲われています。そして、高知市五台山の県立牧野植物園で目にしたのは、「シモバシラに霜柱」という何とも不思議な光景でした。“シモバシラ”はシソ科の多年草とのことで、その存在を私は始めて知りました。植物園の研究員・稲垣典年さんは「30年間に3度目の目撃です。毛細血管現象で、地中から吸い上げた水分が凍りついたのでしょう」と説明してくれました。こうした現象は、他の植物には無いそうです。 子どもたちのテレビ観察チームに「環境チーム」があります。21世紀の課題「地球環境問題」に子どもたちは何を提言してくれるのか楽しみです。 自然との共生を語る牧野博士の言葉を、記念館で見付けました。 『人の一生で、自然に親しむということほど 有益なことはありません。 人間はもともと自然の一員なのですから、 自然にとけこんでこそ、はじめて生きているよろこびを 感ずることができるのだと思います。 自然に親しむためには、まずおのれを捨てて 自然のなかに飛び込んでいくことです。 そしてわたしたちの目に映じ、耳に聞こえ、 はだに感ずるものをすなおに観察し、 そこから多くのものを学びとることです。』 人間が持つ傲慢な心を捨て、無欲になって自然に溶け込む。老子の無為自然に繋がる、この東洋の精神こそ「21世紀の環境文明」を拓く原動力になるのではないでしょうか。 |