テレビ観察プロジェクト









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「フィールドワーク」

 1月17日のテレビ局での研修を皮切りに子どもたちは学校の外に出て自分たちで取材をするようになります。取材する場所を決めたり質問の内容を考えたり取材申し込みの電話をしたりとチームは大忙し。それをさらに取材するために私たちは追いかけました。私はハンディカメラを持って老人福祉施設と保育園に行くチームに密着しました。学校の外に出ると今までの校内での活動のときとは違う表情を見ることができました。一緒に学校を出発して私は駆け足で先へ進み、子供たちが取材先へ向かうところを正面からカメラで狙おうとしました。しかし振り向くと子供たちの顔がすぐ目の前に来ているのです。子供たちも駆け足ですぐ私の後を追いかけていたのです。何度かこれを繰り返すうちにすっかり息が切れてしまいました。その間も途中で歩きながらチームメイトとペアを組んで質問をする練習をしたりとフィールド活動に気分は上々のようです。

お年寄りにインタビュー中
 施設に到着し子供たちはお年寄りにインタビューを始めました。その時驚いたことに初めての取材にもかかわらず子供たちは取材する際の基本のようなことを行っていたのです。はっきりと大きな声ではっきりと質問をするのはもちろんなのですが、お年寄りにも分かりやすい言葉と口調を使い、話しかけ易いように目線を落とししっかりと真剣に向き合っていたのです。これは私たちプロが取材をするときもまったく同じ大事なことです。誰から教えられるでもなくこういう些細なことを実践する姿をみて子供たちの優しさのようなものを感じました。こういうことが相手の立場になって物事を考えるということにも自然につながってきます。そして保育園ではお兄さんお姉さんという立場になって質問をしていました。逆に園児から質問を受けたりとすっかりといい先輩ぶりも見せてもらいました。

 このように外に出て自分で体験をしてみることもメディアリテラシーには欠かせない大切なことなのだと思いました。

  ホントのウラ話 3
“おおごと”川崎ひろか先生
 「おおごと!おおごと!(2つ目の「お」にアクセント)」と独り言を口癖のように言う大忙しの先生がいました。今回のプロジェクトの中心となった川崎ひろか先生です。毎日のように職員室に遅くまで残り、明日の準備に追われていました。特に一番の印象は人を巻き込むのがとてもうまいということです。私も職員室に顔を出すなり挨拶よりも早く仕事の手伝いを頼まれたりと「おおごと」ペースにすっかり乗せられてしまいました。今回のプロジェクトはたくさんの協力者の賛同を得て成功することができたと思うのですが、その原動力のひとつに川崎先生の「おおごと」パワーがあったと思います
 

                       ディレクター 武次裕