警察あれこれマメ知識

捜査1課を舞台にした刑事ドラマはよくあるけど「捜査3課ってどんなところ?」などなど、身近な存在の警察だけど、知らないことって意外に多いのでは? ということで、警察に関するあれこれを、豆知識的に紹介するコーナーがこちら。

SITとSATの違いとは?(2013.5.20)

銀行強盗犯の立てこもり事件に登場した「SIT」と「SAT」。どちらも自動小銃を装備し、似たような格好のチームだったので「どう違うのだろ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。さて、このSITとSATの違いはというと、簡単にいってしまえば、所属している部署が違うということ。SITは捜査1課と同じ「刑事部」に所属し、SATは「警備部」という部署に所属しています。

部署が違うということで、それぞれの担務にも違いがあります。まずSATですが、“Special Assault Team”の略でSATと呼ばれていますが、正式名称は「特殊部隊」という名称になります。警視庁ほか、全国で8つの都道府県警察本部に設置されていて、警視庁では「警備1課」に所属しています。SATの大きな任務は、ハイジャックやバスジャックなどのほか、銃器などの武器を用いた事件、テロなど、重大事件への対処です。

一方のSITは、前述の通り、各都道府県警察本部の捜査1課に所属する「特殊犯捜査係」などの名称で呼ばれる部署で、第5〜6話で描かれた人質立てこもり事件や誘拐事件のほか、公共交通機関の重大事件と事故、爆破事件や事故、または広域にわたる重大事件やテロなどを担務する部署です。なおその名称ですが、「捜査1課特殊班」をローマ字表記したとき“Sousa Ikka Tokusyuhan”の頭文字を取ってSITと呼んでいたものが、ある捜査1課の管理官が“Special Investigation Team”と間違って英訳したものが、公式の名称になったといわれています。

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