警察あれこれマメ知識

捜査1課を舞台にした刑事ドラマはよくあるけど「捜査3課ってどんなところ?」などなど、身近な存在の警察だけど、知らないことって意外に多いのでは? ということで、警察に関するあれこれを、豆知識的に紹介するコーナーがこちら。

警察官になるには(2013.6.24)

まず警察官には地方公務員と国家公務員の2種類ありますが、一般的な警察官はほとんどの場合が地方公務員となるので、各都道府県警察で行われる「警察官採用試験」を受けることになります。

この採用試験、各都道府県により若干の違いがありますが、大きな枠組みとして、大学卒業もしくは卒業見込みの者と、高校か短大卒業もしくは卒業見込みの者の2つの受験枠があります。2つの枠の大きな違いは、初任給のほか、採用試験合格後に入校する警察学校の期間(大卒は6ヶ月だが高卒では10ヶ月と長い)、それと昇任試験の受験資格が発生する期間(大卒は警察学校を卒業してから半年で受験できる)などがあります。

次に採用試験の内容ですが、大卒組の場合なら大学卒業程度の一般常識、高卒組みは高校卒業程度の一般常識を問われる筆記試験と論文試験がそれぞれあり、そのほか適性検査があります。この一次試験に合格した者が、口述、体力、身体といった各試験と健康診断による二次試験を受けることになります。一次〜二次試験に合格した者が、「警察官採用候補者名簿」に登録され、全寮制の警察学校へ入校することとなります。

警察学校では警察官として身に付けておかなければならない知識のほか、技術などを学んでいきます。具体的には大きく分けて、一般教養のほか警察職務に必要な刑法などの法律を学ぶ「座学」と、警察官として必要な体力を養うための体育(柔道のほか剣道を含む)と逮捕術などを学ぶ「術科」の2つ。このほか、けん銃の扱いや、実際の警察職務に関する事柄を学びます。

晴れて警察学校を卒業すると、卒業した自治体の警察署に配属され、現場実習生として実際の職務に就いて一定期間研修を受けます。主な場合、配属先は地域課が多く、交番勤務から実際に警察官としての職務がスタートします。

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