ドラマ出演が決まった時の感想を教えてください。
素直に嬉しかったです。9時台のドラマは、とてつもない数の人が見ていますし、ぼくはドラマの出演経験が少ないので、出られるというだけで個人的に本当に喜ばしいことでした。
5人の研修医という若者たちがいろんな経験をして成長していく話で、同世代の人たちが一緒で楽しそうな撮影だなと思いました。

役作りはどうされていますか?
連続ドラマだと、次の脚本がこう来たからといって、焦ってやったらダメだと思うんです。正直、1話の台本を読んだだけだと、矢沢ってただのひねくれたイヤな奴でしかないんです(笑)。プロデューサーや監督から、どんな育ち方をしてきたか、ということなどを説明していただいて、そこからどう膨らましていくか、どういうルックスなのか、ほんといろんなことを話し合いながら作っていきました。矢沢がこの先どんなことをしてきても、それに対応できるように、幅を持っていないといけないですし、作り上げるその作業一つ一つが楽しくてしょうがないです。
髭を生やそうと思ったのは、林さんのアイデアなんですか?
1番の理由は、ほんとにリアルな感じでいきたいという気持ちです。さわやか要素がひとつでもあるのを一切消したくて生やしてみました。
ぼくはオリジナル作品をほとんどやったことがないので、今回本当に楽しみです。キャラクターみんな描かれ方が濃くて魅力的ですし、それぞれの先が気になります。ぼく自身が演じるんですが、矢沢はめちゃくちゃかっこ良くて、こんなかっこいい役やらせてもらえて最高です!ぶっきらぼうで、人を見下している感じがあったヤツが、3か月という救命救急での研修期間の中で、人との出会いや自分がおかれた立場、目の前の壁を越えていくことによって成長していく姿がすごく魅力的で、その姿にぼく自身、見入ってしまっています。3ヶ月間で、人の目を引くような変化を見せていけたらなと思っています。

実際の研修医のお話を聞いたそうですが、いかがでしたか?
一番不安だったのは、実際にとてつもない努力をしてきている人たちに、わずかな時間でなりきっているのを研修医の方たちがどう思うかということでした。実際は違うのかもしれませんが「おれたちの仕事を真剣に表現してくれるのか」という目で見られている感じをとても受けたんです。でも、とても刺激的でしたし、いい意味ですごいプレッシャーを感じました。
そのとき、点滴の打ち方を教わったのですが、ちょっとやってみただけで出来ることではないと思うので、現場で医療監修の先生に聞きながらていねいにやっていきたいと思っています。
矢沢くんは周りと打ち解けるという感じではないですけれど、撮影現場の雰囲気はいかがですか?
ムードメーカーで、研修医の中では一番年上の増田くんを中心に、すごくいい雰囲気だと思います。ぼくは全体を盛り上げていったりするのが苦手なんですけれど、作品を良くするためには、みんな何でも話せる人たちです。
5人そろうシーンは実はそんなに多くないですけれど、みんな同じ不安を抱えていて、同じ目標を持っています。コミュニケーションをとることによっていい作品につながればと、全員が思っていますので、いい雰囲気で撮影しています。

仲間や同期という存在を、どう思われますか?
大政 絢さんとは、事務所の同期なんです。事務所に入ったばかりの時に、入りたての人たちの体験レッスンで会っていて、同い年ですし、やっぱり話しやすいですね。
仲さんとご一緒するのは3回目ですが、めちゃくちゃ素敵な女優さんだなと、視聴者側の感覚で毎回楽しませてもらっています。セリフひとつの言い回しをとっても、自分のものにしてるというか、ものすごく考えてきているのが伝わってきますし、いいなあと思っています。
視聴者の皆様にメッセージをお願いします。
矢沢のことは「こいつどんな男なんだろう、研修医なのになんでこんな感じなんだろう」、という目で見てもらえればと思います。しずくを中心に、この5人がどうなっていくのか、ぼく自身ただただ楽しみで仕方ありません。
矢沢を含めた5人の同世代の研修医の話が中心なので、同じ世代の方たちに見ていただきたいです。その人たちの成長していく姿や心の変化を見て、自分の環境に置き換えてみたり重ねてみたりしながら、何かを感じてほしいです。