上田晋也のニッポンの過去問

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【第46回】「連続企業爆破事件」1974〜75年(4月20日放送)

「上田晋也のニッポンの過去問」第46回は、日本でも起きていた連続無差別爆弾テロ、70年代の連続企業爆破事件でした。
共産主義への幻想が消えていないこの時代、武力による「革命」を目指す勢力は、まだ一定数存在しました。
その中で、日本を「アジア侵略の元凶」とみなし、より過激に社会争乱を作ろうとしたのが、いわゆる左翼の主流派から外れた「極左・過激派」でした。
彼らは「反日武装戦線」を名乗り、それぞれ「狼」「さそり」「大地の牙」という各班を組織し、三菱重工、三井物産、帝人、大成建設など、
日本の中枢に位置する企業をつぎつぎと爆破したのです。
編成された班の名前こそ「狼」「さそり」と、何だか劇画タッチで、とても大人の考えるような名称には聞こえませんが、
その被害は甚大でした。三菱重工ビルでは8人が死亡、合計9件の爆破事件で、400人を超える重軽傷者が出ました。
その後、犯行の主要メンバーは、逮捕された者、服毒自殺した者、ハイジャック事件の超法規的措置で釈放された者、など、
さまざまな道をたどりましたが、驚いたことに、いまだに逃亡しているメンバーもいます。
彼らが信奉したアナーキズムとはどのような思想だったのか。
ゲストに、連続企業爆破事件を描いた『狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部』の著者、
ジャーナリストの門田隆将さんをお迎えし、あの連続事件はなぜ起き、その結果、日本社会はどのように舵を切っていったのかを考えました。

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